研究課題/領域番号 |
17520370
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
鶴田 知佳子 東京外国語大学, 東京外国語大学・外国語学部, 教授 (40316782)
|
研究分担者 |
高島 英幸 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40128434)
河路 由佳 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (00272641)
石橋 可奈美 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70253250)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,740千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 高度職業人 / 翻訳 / 通訳 / リスニング能力 / 語彙サイズ / デリバリー能力 / 英語運用力 / 日本語運用力 / 国際関係 / リスニング / シャドーイング |
研究概要 |
本研究は、同時通訳者という高度職業人に求められる能力は何か、その能力を習得するために必要な要素は何か、実際に大学や大学院で通訳学習をしている学生を対象にした研究結果に考察を加えたものである。 「同時通訳に必要なリスニング能力」では、国際機関で行われたスピーチを題材に、通訳訓練経験者と未経験者のシャドーイングと同時通訳のパフォーマンスにおける差を検証し、さらに英語のリスニングテストを実施した。その結果、リスニングとシャドーイングは通訳スキルの構成要素であり、同時通訳においてはキーワードを正確に聞き取れているかどうかが全体の意味の把握に大きな影響を及ぼすことが示唆された。 「通訳学習の語彙サイズ調査と改善方法の提案」では、語彙サイズテストを実施し、通訳学習者の語彙サイズと通訳者に求められる語彙サイズとの乖離を調査した。その結果、10000語レベルの運用語彙を中心に語彙サイズの拡大を図る必要性が示唆された。また、それを踏まえ語彙習得講座を実施し、語彙サイズを増やすために有効な手段の検証を行ったところ、語彙サイズ拡大に関する学習手法として、意味交渉とクイックレスポンスの効果が認められた。 「同時通訳の学習におけるデリバリー能力の検討」では、学習期間によるデリバリー能力の影響および通訳の質とデリバリー能力の相関について検討した。その結果、同時通訳においては文法や論理的結合性などの訳出にかかわるスキルが最も重要なスキルではあるものの、デリバリー能力の欠如は内容の分かりやすさに悪影響を及ぼすことが示唆された。
|