研究課題/領域番号 |
17520382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鈴木 右文 九州大学, 大学院言語文化研究院, 助教授 (90243873)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 仮想空間 / 英語学習 / 英語対話演習 / 文字チャット / チャットシステム |
研究概要 |
3次元仮想空間チャットシステムの英語教育への適用をめぐってこれまで長年にわたり実施してきた教育研究に引き続き、今回は授業で実施したリアルタイムのキーボードによる英語対話活動のログを分析して、英語学習者がそのような活動で産出する英文の誤用を類別し、さらにはそこから文字チャット授業に有効な指導ポイントを探り出すことに取り組んだ。まず平成17年度前後期の授業から受講者のチャットログを収集した。18年度における分析作業の結果、まず誤用の類別として、「文字入力特有のミス」「文法ミス」「語法ミス」「スペリングミス」「勝手な造語」「英文のぎこちなさ」「日本語からの干渉」「誤解」等が挙げられることが確認され、これらのデータの中から、チャットの即時性に起因すると思われるものをあぶりだし、それらが生起する要因について考察した。そこから今後のキーボードによる対話演習授業での指導注意ポイントを策定して、研究目的の主要なものは達成できた。また、研究成果報告書には各類別内の細目ごとにログデータがかなり網羅的に収録されており(あまりに例が多い項目では代表的なものに絞った)、文字チャットという特別な環境下における誤用集としての意味も成果として挙げられる。但し、推敲の機会が与えられた場合に修正できる誤りとそうでないものに分け、前者をリアルタイムなチャット特有なものとして、証拠をもってよりいっそうくっきりと画定するという作業が今後の発展の方向として残った。
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