研究課題/領域番号 |
17520396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 相模女子大学 (2007) 千葉工業大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
羽井佐 昭彦 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (30285655)
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研究分担者 |
村田 久美子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10229990)
田地野 彰 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80289264)
寺内 一 高千穂大学, 商学部, 教授 (50307146)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,650千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 自己表現力 / 言語教育 / カリキュラム / 談話分析 / 英国教育システム |
研究概要 |
本研究は、自己表現力育成教育が英国においてどのように奨励されているのかについて調査し、日本の言語教育に資するデータを収集し考察することを目的として始められたものである。国際社会で通用する自己表現力を身につけることは、21世紀を担う日本の子供たちにとって重要かつ必要不可欠なことだと考えたからである。 本研究の成果は以下の通りである。 1.文献調査、訪問調査等を通して、日本の学校教育おいては、創意工夫に満ちた自己表現力育成の取り組みが見られたが、現段階ではそれらの試みが教師個人及び学校単位で試行錯誤をしている状態であることが分かった。一方、英国の教育においては、対話形式の授業形態、教室内での活発なやり取り、作文・ドラマなどの創造的活動、正解を持たない課題への取り組みなどにより、自己表現力の育成が図られていることが分かった。 2.日本の学習指導要領と英国のナショナルカリキュラムの比較においては、日本の教育指導要領が、「話すこと」に関して、それぞれの発達段階を考慮し、無理のない段階的なアプローチを取るのに対し、英国のナショナルカリキュラムでは、5歳〜7歳という極めて早い段階から発話の構成・聞き手への配慮を意識したスピーチ指導が目標として掲げられていることが分かった。 3.日英両国の生徒のインタビュー分析では、英国の8歳児のインタビュー・データの分析において、この年齢で既に隣接対の適切な使用、明確化の要求、間テクスト性、演繹的回答方法といった効果的なコミュニケーション方略の使用が見られた。また英国と日本の12歳児の比較においては、質問内容によって演繹的・帰納的な応答傾向のあることが日英双方に見られたが、帰納的回答傾向は日本人児童においてより顕著であった。 以上がこの3年間で行なった研究のまとめであり、今後も引き続き調査研究や分析を行なう予定である。
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