研究課題/領域番号 |
17520402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
楊 立明 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (10267354)
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研究分担者 |
カワン スタント 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (40260997)
重松 淳 慶応義塾大学, 総合政策学部, 教授 (00226119)
中村 みどり 早稲田大学, 国際教養学術院, 助手 (30434351)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 異文化適応 / 留学ニーズの多様化 / 双方向性 / 縦断的調査 / 参加型研究 / 協働的作用 / キャリア形成 / 留学後の進路 / 類型化分析 / 文化変容 / 個人情報保護 / 文化適応 / 国際共同研究体制 / ネットワークつくり / 実態把握 / 主観的資料の数値化 |
研究概要 |
中国人が日本留学を目指して、1978年の改革開放政策以来、30年近くたった。日本政府の10万人留学生受け入れ政策と相まって、中国人留学生は外国人留学生の中の最大ループにまで成長した。一方、日中関係の緊密化につれて、日本人の中国留学も盛んになり、中国で学習する留学生の中で、2番目に大きいグループになっている。人数のみならず、留学生を取巻く環境、留学生のニーズも多様化してきた。留学生の多様化と共に、彼らが直面している異文化適応の問題も複雑になり、多岐にわたっている。新時代における日中双方留学生の異文化適応の実態解明が、本研究の目的である。 本研究の特色は以下の3点である。 先ずは、双方向性である。日中双方の留学生に同時に調査を行い、その留学実践を相対化したため、より客観的な評価が出来た。2つ目は縦断的調査を3年間継続したため、異文化適応の過程を日々の変化としてとらえることができた。3番目は参加型の研究である。研究グループの全員が留学生教育や留学業務の担当者であり、留学生の受入れと送り出し双方の仕事に携わっている。また、調査対象も、ただ受動的な被験者だけではない。データを提供すると同時に、留学政策の提言者にもなっている。調査側と調査される側の協働的作用により、信頼関係が生まれ、データに信憑性をもたらした。 本研究の主な成果は以下の3点である。まずは、3年間の調査を通じて、アンケート、留学日記、インタビュー及び国際学生座談会記録など膨大な基礎資料を蓄積してきた。そして、初期の留学第1世代と比較しながら、今の留学第2世代が直面している問題点と彼らの適応戦略を分析し、その実態を解明した。さらに、日中大学間のダブルディグリープログラムの実践に焦点を当て、日中留学の新しい試みをリアルタイムで検証した。これらの成果は今後の留学生研究に大いに活用されることが期待できる。
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