研究課題/領域番号 |
17520403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
吉川 寛 中京大学, 国際英語学部, 教授 (90301639)
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研究分担者 |
塩澤 正 中部大学, 人文学部, 教授 (10226095)
倉橋 洋子 東海学園大学, 経営学部, 教授 (10082372)
小宮 富子 岡崎女子短期大学, 幼児教育学科, 教授 (40205513)
下内 充 東海女子短期大学, コミュニケーション学科, 准教授 (50249215)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,310千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 英語 / 国際英語 / 通用度 / 日本人英語 / 異文化理解 / 英語教育 |
研究概要 |
本研究期間中に本研究課題に関連する研究成果は、主要な研究論文が13点、全国または国際学会での研究発表が9件、図書が2点であった。また、研究課題の日本人英語が国際的に通用度に関しては、吉川が「先行研究の確認と慣用表現と意味」、塩澤が「英語発話時の心的状況」、倉橋が「非言語伝達」、小宮が「文法」、下内が「発音と語彙」を主として担当し、日本人英語を国際的に理解されるための通用度を高める要素について分析した。それによって以下のようないくつかの有意義な成果が得られた。 ・英語の国際的通用度の関する先行研究は発音と語形成に限られていること。 ・慣用表現はその意味の透明性と曖昧性で学習に優先順位を付ける事が効果的であること。 ・日本人の英語発話時の心的葛藤はaffective competenceを養うことによって克服可能であること。 ・日本人の英語発話時の非言語伝達は英語圏文化の影響を余り受けていないこと。 ・日本人英語の標準変種との文法的な違いは全て「間違い」とするのではなく、日本人英語の「癖」あるいは「個性」と考えること。 ・発音では通用度の観点から必ずしも母語話者に追従する必要はないこと。 ・日本人に難解な英語句動詞の使用にある程度制限を加える必要があること。 更に、全員で日本人大学生による英文の理解度を様々な国籍の外国人に問うアンケート調査を行った結果、予想以上に許容度が高いことが判明した。逆に日本人英語教師による許容度は低く、その判断の基準をENLに置いていることが分かった。国際英語としての日本人英語の位置づけの必要があることが検証された。
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