研究課題/領域番号 |
17520405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
吉澤 清美 関西大学, 外国語教育研究機構, 教授 (80210665)
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研究分担者 |
李 洙任 (李 沫任) 龍谷大学, 経営学部, 教授 (40288634)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,120千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 120千円)
2007年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | テスト等化 / 外部係留項目 / 係留テスト / Rasch Measurement Model / 局所依存性 / テストの妥当性 / テスト項目特性 / 外国語能力測定 / 項目応答理論モデル / testlets |
研究概要 |
本研究は等化をテストの妥当性研究の一環としてとらえ、評価の透明性の観点からテスト問題を公開するため内部係留項目が使用できない状況で、等化には外部係留項目を設定する方法が最善と考えられるが、適切な外部係留項目とは何か、テスト等化の可能性をラッシュ測定モデルを使い等化方法、等化の精度を検証した。 英語能力試験(複数フォーム)ならびに係留テストの中に使われているsequencing itemsの採点方法に関して、それらを二値的項目とする場合は局所依存性を誘発する。そのため、各要素の絶対位置ではなく、要素間のつながりを考慮にいれた方法で採点するためのプログラム開発を行い、sequencing itemsを採点し、5種類の外部係留テストを作成し、それらを用い英語能力試験の二つのフォームの等化を行い、以下の知見が得られた。 1.係留テスト全項目を使ったベース係留テストとその一部の項目が入った係留テストを使い、テストフォームの等化を実施した場合、受験者の能力値間に高い相関がみられた。 2.ベース係留テストと一つのパラグラフを基に項目が作成された係留テスト(係留テスト2)と15パラグラフからなる長文を基に項目が作成された係留テスト(係留テスト3)を比較した場合、後者とベース係留テストとの相関は若干高いものの、両者とも高い相関を示した。このことは、一つのパラグラフを基に作成された項目であっても、受験者能力の分布を適切に測定する項目であれば、長文を基に作成された係留テスト項目と遜色のない役目を果たす。 3.各英文の部分的な理解を問う項目のみを含む係留テスト(係留テスト4)と各英文のパラグラフのメインアイデアなど長文全体の理解を必要とされる項目のみを含む係留テスト(係留テスト5)を比較した場合、ベース係留テストとの相関は前者の方が高かった。 4.係留テストに入れる項目が複数のパラグラフからなる長文に基づき、メインアイデアなど長文全体の理解を必要とされる項目を多く含むほど、能力中位レベルの受験者の順位が大きく影響を受ける傾向が現れた。
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