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近代日朝関係史再考-宮本小一の朝鮮論と宮本が進めた日朝修好条規(「江華島条約」)

研究課題

研究課題/領域番号 17520445
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関札幌学院大学

研究代表者

諸 洪一  札幌学院大学, 人文学部, 教授 (60274403)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,570千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード宮本小一 / 朝鮮論 / 江華島条約 / 日朝修好条規附録 / 公使館 / 清水館 / 万国公法 / 朝鮮小国論 / 江華島 / 通商章程 / 遊歩規定 / 幕臣 / 開国 / 遊歩規程 / 仁川 / 日朝修好条規
研究概要

平成17年度〜平成19年度の科学研究費補助金を受けて行った本研究の課題は、宮本小一の「朝鮮論」と宮本が進めた日朝修好条規(以下、通称の江華島条約と略す)および「附属条約」であり、明治初期の日本の外交政策における宮本の朝鮮政策の意義と位置づけを試みた。研究結果の概要は次の通りである。
1.江華島条約を構想し、この構想に沿って交渉を進めたのは、宮本であったことを明らかにした。江華島条約の構想は、明治2年末の宮本の「朝鮮論」が下地になった。江華島条約は、宮本の穏健かつ穏便な「朝鮮論」に則って成約に到っていた。今までの江華島条約に対する評価は、受け身に徹する朝鮮側とこれに一方的な強要をする日本側との対立構図として描かれていた。しかし本研究の結果江華島条約は、宮本の穏健な「朝鮮小国論」に基づいた日本側の消極的な朝鮮開国交渉と、日朝外交通商体制を主導的に措定しようとする朝鮮側の積極的な交渉とが、大きな対立点を露呈することもなく折り合って成立したことを明らかにした。
2.江華島条約同然その「附属条約」を構想し交渉に当ったのも、宮本であったことを明らかにした。宮本が成約に導いた江華島条約は、日本外交の穏健論の集大成であり、したがって理事官宮本によって進められた「附属条約」は、当然ながら宮本の穏健かつ穏便な外交政策が実行されたものであった。ただし宮本の穏健外交とは相容れない強硬論の京城公使館設置問題が、宮本によって主張された。京城公使館設置問題は、榎本武揚によって提起された問題であった。宮本の穏健路線の連続である「附属条約」交渉に、急遽公使館設置のような強硬論が試されたのは、榎本による「英国」流の権力政治観と原理原則的な万国公法の適用を試みる強硬外交が台頭してきたためであった。その後の日本外交は、穏健な宮本外交から強硬な花房(榎本)外交へ転換していくのである。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 明治初期の朝鮮政策と江華島条約-宮本小一を中心に2007

    • 著者名/発表者名
      諸 洪一
    • 雑誌名

      札幌学院大学人文学会紀要 第81号

      ページ: 41-64

    • NAID

      110006392608

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要 2006 実績報告書
  • [雑誌論文] THE POLICY OF MIYAMOTO OKDZU TOWARD KOREA AND THE TREATY OF KOKATO ISLAND2007

    • 雑誌名

      JOURNAL OF THE SOCIETY OF HUMANITIES 81

      ページ: 41-64

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] 宮本小一の朝鮮政策と江華島条約2007

    • 著者名/発表者名
      諸 洪一
    • 学会等名
      韓国国史編纂委員会ワークショップ
    • 発表場所
      韓国国史編纂委員会
    • 年月日
      2007-09-11
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] THE DIPLOMATIC STANDPOINT OF MIYAMOTO OKADZU TOWARD KOREA AND THE TREATY OF KOKATO ISLAND2007

    • 学会等名
      WORKSHOP IN NATIONAL INSTITUTE OF KOREAN HISTORY
    • 発表場所
      NATIONAL INSTITUTE OF KOREAN HISTORY SEOUL, KOREA
    • 年月日
      2007-09-11
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] 宮本小一の「朝鮮論」と「江華島条約」2006

    • 著者名/発表者名
      諸 洪一
    • 学会等名
      九州史学会大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2006-12-10
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] THE DIPLOMATIC POLICY OF MIYAMOTO OKADZU TOWARD KOREA AND THE TREATY OF KOKATO ISLAND2006

    • 学会等名
      KYUSHU HISTORICAL SOCIETY OF JAPAN
    • 発表場所
      KYUSHU UNIVERSITY FUKUOKA, JAPAN
    • 年月日
      2006-12-10
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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