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戦時期日本の用語分析

研究課題

研究課題/領域番号 17520450
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関帝京大学

研究代表者

山室 建徳  帝京大学, 理工学部, 講師 (80158261)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード軍神 / 日露戦争 / 爆弾三勇士 / 特攻隊 / 戦争観 / 国民意識 / 満洲事変 / 大東亜戦争 / 特別攻撃隊 / 近代日本史 / 国民意識研究 / 肉弾三勇士 / メディア分析
研究概要

当初は、戦時期に使われたさまざまな用語を幅広く蒐集して分析する予定であったが、結局「軍神」という言葉に絞って調査と分析を行った。二年間という期間では、あまりにも課題が大きすぎたせいもあるが、同時に「軍神」という言葉に限定しても、さまざまな新しい発見ができたからでもある。
この研究では、近代日本が経験したさまざまな「戦時」に、どのような「軍神」が登場し、彼らがどのように祭り上げられたかを分析した。
この結果、軍神には大きく分けて三つの類型があることが明らかになった。一番目は、近代日本最初の軍神である、日露戦役時の廣瀬武夫海軍中佐と橘周太陸軍中佐である。彼らは、日頃の行いが立派で父性的な存在である佐官級の指揮官が、思いも掛けないが感動に満ちた戦死を遂げるという過程を経て誕生している。
二番目は、乃木希典陸軍大将と東郷平八郎海軍大将である。ともに日露戦役の英雄であり、乃木は多大の犠牲者を出した旅順攻略で司令官として、戦争の悲惨を象徴する存在として、東郷は日本海海戦での圧勝によって日本の勝利を決定づけた英雄として、長く日本人の記憶に残る將軍であった。
三番目は、上海事変の爆弾三勇士に始まり、真珠湾攻撃の九軍神、アッツ島玉砕の際の山崎軍神部隊、そして戦争末期の特攻隊に至る系譜である。彼らはどちらかといえば階級が下の軍人が、自分の命と引き替えに作戦を集団で成功させるという特徴を有していた。この系譜が、敗戦直前の特攻作戦へとつながるのである。
この三つの類型を詳細に検討することで、この時期の日本人がいだく独特の戦争観を明らかにすることもできた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 戦争の命名権2007

    • 著者名/発表者名
      山室 建徳
    • 雑誌名

      日本歴史 704

      ページ: 34-35

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] THE RIGHT TO NAME WARS2007

    • 著者名/発表者名
      YAMAMURO, Kentoku
    • 雑誌名

      NIPPON REKISHI VOL. 704

      ページ: 34-35

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 国定教科書が描く戦争と歴史2006

    • 著者名/発表者名
      山室 建徳
    • 雑誌名

      メディア史研究 21

      ページ: 51-68

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] WAR AND HISTORY IN THE GO VERNMENT-DESIGNATED TEXTBOOKS OF JAPAN2006

    • 著者名/発表者名
      YAMAMURO, Kentoku
    • 雑誌名

      MEDIA HISTORY VOL. 21

      ページ: 51-68

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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