研究課題/領域番号 |
17520461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 群馬大学 (2007) 新潟県立歴史博物館 (2005-2006) |
研究代表者 |
藤森 健太郎 群馬大学, 教育学部, 准教授 (00373473)
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研究分担者 |
小林 昌二 新潟大学, 大学院・現代社会文化研究科, 教授 (30036470)
戸根 與八郎 新潟県立歴史博物館, 学芸課, 学芸課長 (20416085)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,970千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 日本史 / 古代 / 出土文字資料 / 墨書土器 |
研究概要 |
新発田市(旧豊浦町)曽根遺跡、南魚沼市(旧六日町)長表遺跡、佐渡市(旧真野町)高野遺跡・同(旧金井町)本屋敷遺跡等、平成3年度の和島村八幡林遺跡遺物報告より以前の報告に係る諸遺跡出土墨書土器の写真撮影・調査を行った。これらの墨書土器については、平成17年度に予備的調査を行い、すでに発掘調査報告書があるが、報告書にあっても今は見つからないもの、逆に、実物はあるけれども報告書に載っていないもの等があることが判明したので平成18年度・19年度にかけて、(1)実測・トレース(今回新発見ないし報告書記載漏れ資料が対象)、(2)写真撮影(原則として対象墨書土器全点)を行った。撮影と併せて、文献史学的見地から見た墨書の釈文の再検討と、考古学的見地から見た土器そのものの再検討を行った。前者では、既存の報告書や諸集成において報告されている釈文を若干修正するものもあったが、むしろ、既存の報告で読めていることになっている文字について、より慎重な姿勢の必要性を感じさせられた。こうした場合、無理に釈文を作らず、今回撮影したような精細な写真を客観的に残しておく方法には利点があると思われる。一方、土器そのものの検討では、年代観について、現在最も優れた編年によって統一した見解を与えることができ、大きな成果があったと考える。 本研究は当初より、研究代表者等の個人論文に帰結するものではなく、客観的報告、特に写真・図などの提供・還元を目標にしてきたので、研究の全部ないし一部を論文等の形式では公開していない。しかし、今まで報告書等におけるデータの不備を指摘されながら、実物調査もできにくい状況にあったこれら対象資料の写真撮影、再検討には大きな成果があり、研究者からの要請があれば資料所蔵者の許可の上、データ閲覧可能としたい。ただ、広範囲に完全な公開をするには、データベース入力の手間、および費用と媒体の問題がある。今後の課題として残った点である。
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