研究課題/領域番号 |
17520478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
岡本 隆司 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70260742)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,280千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 外交 / 出使日記 / 公使 / 領事 / 在外公館 |
研究概要 |
中国外交における歴史研究と現状研究がなお断絶している現状は、主として歴史学方面における研究の薄さに由来しており、その打開のためには、とりわけ19世紀から20世紀初頭の中国近代外交史の研究蓄積を増大させる必要がある。そこで本研究は、出使日記の網羅的な収集と検討を行って、とりわけ研究の手薄な清末の在外公館を中心に、中国近代外交史研究の足がかりを形成することを目標とした。 2005年から3年間にわたって、国内外での研究会に参加し、著書・論文を個別に発表するとともに、出使日記の集積と解析をすすめた。その成果が別に提出する研究成果報告書であり、以下その内容を簡単に述べる。第1章「清末の在外公館と出使日記」は、出使日記と総称する史料群のありようを清末外政機構の歴史に位置づけ、第2章「清末出使日記解題」は、その出使日記の内容・体裁を解説する。第3章「清末出使日記リスト」は、出使日記および関連の文献を網羅的に収載したものであり、第4章「清末公使館員表」は、出使日記を生み出した母胎である在外公館の構成をみわたせる一覧である。 以上によって中国近代外交史、とりわけ外政機構を研究するさいの足がかりを提供できたと考える。しかし出使日記という史料のありようが予想以上に複雑多端なこともあって、当初に目標としていた訳注刊行やデータベースの完成はかなわなかった。今後その完遂をめざして、さらに研究をすすめていきたい。
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