研究課題/領域番号 |
17520485
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
|
研究機関 | (財)東洋文庫 |
研究代表者 |
渡辺 紘良 (財)東洋文庫, 研究部, 研究員 (90049180)
|
研究分担者 |
青木 敦 大阪大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90272492)
長谷川 誠夫 (財)東洋文庫, 研究部, 研究員 (90353482)
相田 洋 青山学院大学, 文学部, 教授 (20036932)
近藤 一成 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90139501)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 朝野類要 / 明刊本朝野類要 / 恵棟校本朝野類要 / 趙升 / 官制用語 / 科挙制用語 / 趙宅書籍鋪 / 明版朝野類要 / 恵棟 / 趙昇 / 科挙官僚制 / 四庫全書本朝野類要 |
研究概要 |
1 まず中国における『朝野類要』研究状況調査と研究者との意見交換をめざし、平成18年1月、北京大学張希清教授を招聘した。教授は、北京大学大学院演習題目『朝野類要研究』の担当教官であった。平成18年3月には、来日中の河南大学苗書梅教授を招き、平成19年1月には上海師範大学朱瑞煕教授を招聘した。特に朱瑞煕教授は、宋代科挙官僚制研究の第一人者として知られており、特に『朝野類要』には造詣が深く、同席された研究会において得られた知見は多大であった。また平成18年4月、北京大学を訪問し、『朝野類要』の刊本、編者、内容、訳註方法等について討論を深めた。 2 北京大学訪問の際、同図書館を訪ね、四庫全書本の底本に当たり、恵棟のみならず、四庫館臣の校訂作業の形跡を多く発見した。北京にては、社会科学院及び中国国家図書館をも訪ね版本調査に当たった。また平成18年7月には南京大学、同年9月には台北に国家図書館を訪ね、それぞれ版本調査に当たった。以上の版本調査をもとに、「朝野類要明刊本校証稿」を作成した。わが国における明刊本の初めての紹介である。 3 編纂者趙升については、本書序文に「文宣趙升」或いは「双桂書院」とあるのみで詳細は不明であったが、天理大学図書館所蔵『重編詳備砕金』に「双桂書院」及び「趙宅書籍鋪」なる記載を発見することができた。本書の著者が官僚ではなく、「書鋪」或いは書店経営者であることを突き止められた意義は大きい。 4 『朝野類要』三三〇条の全訳註を完成させ、「朝野類要明刊本校証稿」「朝野類要編纂者趙升考」及び「索引」を付して、報告書『朝野類要の総合的研究』を刊行した。
|