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古墳時代中期における短甲の同工品に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520517
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学
研究機関静岡大学

研究代表者

滝沢 誠  静岡大学, 人文学部, 教授 (90222091)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,280千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード考古学 / 古墳時代中期 / 軍事組織 / 甲冑 / 短甲 / 同工品 / 横矧板鋲留短甲
研究概要

古墳時代中期には、ヤマト政権による軍事組織が広域に形成された可能性が指摘されている。これは主として鉄製甲冑を副葬する中小古墳の増大という現象に着目しての解釈であるが、そもそも甲冑がどのようなルートをつうじて各地の古墳に副葬されるにいたったのかについての具体的な議論は乏しい。
こうした議論を前進させるためには、複雑な構造をもつ甲冑の特徴を最大限に活かした同工品の研究を本格的に試みる必要がある。これにより同工品の実態や分布が明らかになれば、甲冑の生産と流通をより実証的に論じることが可能になる。そこで本研究では、古墳時代中期の鉄製甲冑のなかでもっとも出土数が多い横矧板鋲留短甲を取り上げ、その同工品を把握するための基礎研究を行うこととした。
本研究ではまず、全国各地で出土している横矧板鋲留短甲について綿密な資料調査を実施した。その上で得られたデータを詳しく分析した結果、古墳時代中期後葉に盛行する横矧板鋲留短甲には、三角板鋲留短甲の流れをくむ技術系統とその量産段階にあらたに成立した技術系統の二者が存在することが明らかとなった。さらに、そうした認識をふまえて共通の属性をもつ製品群を絞り込み、最小の製作単位を示すとみられる一群(≒同工品)を把握するにいたった。
同工品の把握はなお一部にとどまっているが、現状においても、近畿地方の甲冑多量出土古墳に複数の同工品群が含まれるらしいこと、また、特定地域(古墳群)に同工品の分布がみられることなどの重要な事実が浮かび上がってきている。本研究を契機として、今後こうした研究をさらに推進するならば、古代国家形成期の軍事的動向をより具体的に跡づけることが可能になるであろう。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 古墳時代甲胄生産論の課題と展望2007

    • 著者名/発表者名
      滝沢 誠
    • 学会等名
      日本史読書会
    • 発表場所
      静岡大学
    • 年月日
      2007-11-17
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] 古墳時代甲冑生産論の課題と展望2007

    • 著者名/発表者名
      滝沢 誠
    • 学会等名
      日本史読書会
    • 発表場所
      静岡大学
    • 年月日
      2007-11-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] THE SUBJECT OF ARMOR PRODUCTION IN KOFUN PERIOD2007

    • 著者名/発表者名
      TAKIZAWA, MAKOTO
    • 学会等名
      A SCOCIETY FOR THE READINGS OF JAPANESE HISTORY
    • 発表場所
      SHIZUOKA UNIVERSITY
    • 年月日
      2007-07-11
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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