研究課題/領域番号 |
17520556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高谷 紀夫 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (70154789)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,440千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ミャンマー / 人類学 / 文化行政 / 文化遺産 / シャンマー |
研究概要 |
本研究は、多民族国家ミャンマー(旧ビルマ)が、1948年の独立以降どのような文化行政を実施し、その脈絡において、諸民族文化がどのように文化遺産として選別認定されてきたかについて、現地資料を活用して分析を試みることを主目的とした。本研究では、独立以前の英領植民地時代に、多数民族であるビルマ族に関する考古学資料を中心とする文化行政が実施され、間接統治下にあった非ビルマ系の少数民族文化がその管轄外にあったが、連邦制を採用した独立以降において、次第に文化行政の対象として位置づけられ、1990年代以降に入るとビルマ族中心の国民文化形成政策と相克していく過程に着目している。3年間の研究計画実施期間中に、旅費の活用により、研究課題に関係する現地の研究機関に出向し、英領植民地時代のミャンマー(旧ビルマ)の文化行政と文化遺産に関する歴史資料の蒐集を行い、その蓄積を図ると共に、海外共同研究者等との情報交換を行った。具体的な訪問先は、ミャンマーの歴史委員会、大学歴史研究センター、SEAMEO-CHAT Regional Centre(東南アジア教育省組織歴史伝統地域センター)、ヤンゴン大学人類学科などである。 最終報告書においては、ミャンマーの民族論的状況の全体像を分析するとともに、独立以降、同国の文化行政を司る文化省内の行政官であると同時に、-研究者として民族学的研究をリードしてきた民族学者ミンナイン(Min Naing)の足跡及びその手法について分析を加えている。また、彼が執筆した著書・論文の全リスト(入手済み分)と一部論文をコピーとして添付して、他研究者からの利便に応えている。また平行して継続している観光人類学的考察論考及び入手したヤンゴン大学50年史も添付している。
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