研究課題/領域番号 |
17530067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
五十川 直行 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (80168286)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 遺伝医療 / 遺伝情報 / 医療被害 / 患者・医師関係 / 患者の権利 / イギリス医事法 / 医事法 / スウェーデン医事法 / 遺伝子医療と法 / 遺伝情報と法 / 医事民法 |
研究概要 |
本研究は、かねてより実施中のイギリス医事法に関する総論的な課題研究に直結させ、民事法的見地から医事法の領域に踏み込み、各論的研究の端緒として、その具体的焦点を「遺伝子医療の実践と民事法」に据える継続的研究である。その研究手順は、患者・医師関係を踏まえ、近時世界的に加速する遺伝医療につき、その民事法上の諸論点を包括的に検証するという本研究の特質に照らし、民事法領域を中心に広く医事法の総体を視野に収め、医事法に関する厖大な文献・資料等の精査・整序作業から鋭意手掛けられた。具体的には、イギリス・スウェーデン医事法に関わる著書・論文、立法資料、判例等の蒐集・分析の場を、国内の諸施設に求めるほか、直接、Cardiff Law School等のイギリスの医事法研究施設等に求めて実施された。右作業等の遂行により、ことに、(1)遺伝医療の推進・規制に向け、ヒト受精・胚研究機構(HFEA)、ヒト遺伝学委員会(HGC)等の機関の活動を通じ、あるべき遺伝医療の法枠組みを模索している近時のイギリス法事情、(2)70年代以降の不法行為法改革を背景に、遺伝医療を含む医療の展開に関する法的支援の枠組みを模索するスウェーデンの法事情のほか、(3)出生前診断等を含む遺云医療の各場面における「遺伝情報の開示」にかかる各国の法事情を追蹤でき、今後さらに推進すべき「遺伝医療の民事法的検討」に関する有益な基本的視点等を獲得することができた。
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