研究課題/領域番号 |
17530089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
新領域法学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
菅原 郁夫 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (90162859)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 法律相談 / 模擬相談者 / リーガル・カウンセリング / ロールプレイ / 面接技術 / ロイヤリング / 弁護士実務 / コミュニケーション・スキル / シミュレーション |
研究概要 |
本研究では、法律相談に関する各種文献研究を行うと同時に、従来から組織している模擬相談者のボランティア団体であるCLESS(Community Legal Education Supporting Service)の協力のもと、模擬法律相談、模擬調停を行い、それらをビデオ収録し分析検討をなした。それらの成果に基づき、(1)模擬相談の実施の仕方、(2)フィードバックのあり方、(3)模擬相談者の養成上の問題点などに関して検討を行った。 (1)に関しては、模擬相談者の記憶能力等との関係で、実際の相談を全体として再現することにはかなりの困難があり、かなり教育ポイントを絞った簡易な設定にする必要があるとの知見が得られた。(2)に関しては、フィードバックの事例集や表現例集を作ることによって、フィードバックの仕方を訓練する必要があるといった知見が得られた。同時に、こういった問題を解決するためには、模擬相談者のフィードバックを助けるための補助者(オブザーバー)を用いた模擬相談の実施や、シナリオ作成段階での模擬相談者に向けてのガイドラインの作成といった方法が有効であるいった知見も得られた。それらの知見に従い、本研究では、報告書にあるように多くのロールプレイ用のシナリオや、フィードバック事例集、フィードバックのガイドラインを作成した。 また、(3)に関しては、模擬相談者を一定数養成するには、やはり現在続けているCLESSのような組織的運動が必要であり、その組織作りが急務であるとの結論に達している。
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