研究課題/領域番号 |
17530147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
高倉 泰夫 長崎大学, 経済学部, 教授 (20117146)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,880千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | レギュラシオン理論 / 金融主導型成長体制 / 時価会計 / 外延的成長体制 / 金融工学 / 金融市場 / 物象化 / 生産力 / 多様な資本制 / 諸勢力の諸関係の集約としての企業経営 / 生産諸関係 / 企業統治 / 金融主導型蓄積構造 |
研究概要 |
本研究のうち、平成17〜18年度では企業経営と金融市場での企業の商品化との関連に重点を置いて研究をしてきた。そこでは、会計制度の変化と企業の行動そしてその資本蓄積とは密接な関係があることを指摘できた。平成19年度は金融主導型成長体制のもとでの世界市場での貨幣資本の運動の基盤としては、各国企業における生産力水準の平準化よりもその独自性が必要とされることの論証を行った。それはこれまでの研究成果である、技術革新を起点とする個別諸資本の競争力が重要であることそしてそのことに企業統治の基盤が存在すること、そしてそれが資本の収益の源泉をなしていることを見た。そのことと企業統治の重要性とは直接に関連している。他方で、金融市場において表現される個別資本の収益率あるいは利潤率の水準が、企業経営の巧拙を示すものとしてとらえられる一方で、それを強化するような時価会計を含む会計制度の変化との関連を強めている。 これらの研究の推進のために、この3年間に先進各国資本制の多様性に関する研究の著書を、とくにはレギュラシオン理論の高額な論集を収集するとともに、図書館やインターネットを通じて論文の収集を行った。そのような諸文献のなかには、ロベール・ボワイエやブルーノ・アマーブルなどのようなレギュラシオン理論の論客だけでなく、デヴィド・ソスキスやマリー・オサリヴァンやコリン・クラウチなどの「多様な資本制」の論者が含まれる。また、進化経済学会や経済理論学会などでのレギュラシオン理論(コンヴァンシオン理論を含む)の研究者との交流による成果も貴重なものであった。
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