• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

W.S.ジェヴォンズの経済学講義におけるJ.S.ミルの影響-研究と教育の葛藤-

研究課題

研究課題/領域番号 17530159
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済学説・経済思想
研究機関関西学院大学

研究代表者

井上 琢智 (井上 たく智)  関西学院大学, 経済学部, 教授 (30104269)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードW.S.ジェヴオンズ / J.S.ミル / 経済学の制度化 / 限界革命 / 研究と教育の葛藤 / オウエンズ・カレッジ / ユニヴァーシティ・カレッジ / W.S.ジェヴォンズ / 研究と教育の乖離 / 研究と教育との乖離
研究概要

研究計画に従って、初年度には、関西学院大学図書館が所蔵するマンチェクターのオウエンズ・カレッジでジェヴォンズが行った経済学講義(1870-71)の学生による受講ノートを翻刻した。さらにその翻刻に従って、協力者であるオーストラリアのモナッシュ大学のM.V.ホワイト氏による校訂を実施する予定であったが、本人の都合により2年目に変更し、研究代表者が2年目に行う予定であった現在、マンチスター大学所蔵の学生による筆記ノート(R.D.ブラックによって翻刻出版されたもので1875-76年度のノート)の現物確認を行った。さらに、ジェヴォンズの講義内容の経年的比較のために重要な資料となるロンドンのユニヴァーシティ・カレッジの講義で日本人学生山辺丈夫が筆記した受講ノート(1878-79)の校閲を行った。2年目では、関西学院大学へ来日したホワイト氏による校閲を行い、その資料の公刊のための資料を作成し、現在、ホワイトが中心となって、その解説を書き、公刊の準備を進める一方、井上は山辺の受講ノートを公刊。
これらの研究作業の過程で、暫定的ではあるが、得られた知見は以下の通りである。上記の三種類の受講ノートを比較することによって、ジェヴォンズは教員となった当初すでに自らの研究によって得られていた限界効用理論に基づく理論を初め、研究の結果得られた成果を必ずしも講義では発表せず、当時の標準的経済学であったミルの経済学の内容を紹介するに留まっていたにもかかわらず、次第に自らの研究成果を授業でも紹介するようになり、最終的に教師として最晩年にあたるユニヴァーシティ・カレッジでの講義では、最先端の研究成果を授業で紹介するだけでなく、ミル経済学を講義の中で批判をするようにさえなった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Modern British Economics and Japan's Modernization-Japanese Students in Britain, Foreign Employees, and the Institutionalization of Economics2006

    • 著者名/発表者名
      Takutoshi Inoue
    • 雑誌名

      Nihon Hyoron Co.Ltd

      ページ: 362-362

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] 黎明期日本の経済思想-イギリス留学生・お雇い外国人・経済学の制度化-2006

    • 著者名/発表者名
      井上琢智
    • 総ページ数
      362
    • 出版者
      日本評論社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] 黎明期日本の経済思想(第7章「ジェヴォンズ経済学の導入と展開」ただし、期待される研究の成果の前半部分)2006

    • 著者名/発表者名
      井上琢智
    • 総ページ数
      362
    • 出版者
      日本評論社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi