研究課題/領域番号 |
17530181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
石田 修 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (40184527)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 貿易の垂直構造 / グローバル化 / 部品貿易 / 産業内貿易 / 双方向貿易 / 垂直的差別化 / グローバル・バリューチェーン / 市場の階層化 / 垂直差別化貿易 / 貿易の垂直化 / 市場の階層性 / 貿易の高度化 / アジア貿易 |
研究概要 |
本研究では、第1に、中間投入財に焦点を当てた工程間貿易構造である「垂直構造」とその拡大と深化を意味する「垂直化」を、BEC(Broad Economic Categories)第2版の分類用途別財分類に基づいた分析から明らかにした。とりわけ、世界経済におけるアジア地域の貿易構造の特徴を確認し、アジア域内の貿易の垂直化が著しいことと、その理由を明確にした。第2に、貿易形態が三つに分類される。第1の形態は、その品目が輸出金額と輸入金額を比べてどちらか一方が支配的である「一方向貿易」である。第2の形態は、同じ品目が輸出されるとともに輸入もされ、それぞれの個々の財を産業分類で集計されたもので、「産業内貿易」と呼ぶ。そして、第3の形態は、用途別財分類で集計されたもので「双方向貿易」と定義する。とりわけ、中間投入財貿易である産業用加工品と部品そして資本財で垂直差別化の割合が高くなっていることを確認した。第3に、輸出入単価比率を基準として、差別化財市場、中間財市場、普及財市場の三つに市場を分類する。特に、差異化財市場と普及財市場の二つの市場における比較優位指数の変化と輸出規模の変化から、日本の貿易構造が標準化の財の生産を海外に依存し、部品、産業用加工品、資本財で差異化財市場での比較優位を持っていることが確認された。第4に、以上のような貿易構造の変化をもたらす企業行動の変化を分析した。付加価値連鎖を形成する施設単位や企業の国際的関係が、貿易構造にどのように影響を与えるかを明確にした。
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