研究課題/領域番号 |
17530185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 光 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90093244)
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研究分担者 |
脇村 孝平 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (30230931)
佐藤 隆広 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (60320272)
瀬戸口 明久 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 助手 (90419672)
土屋 貴志 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 助教授 (90264788)
美馬 達哉 京都大学, 大学院医学研究科, 助手 (20324618)
佐々木 信彰 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (30145768)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | バイオテクノロジー / 産業 / 米中日比較 / 生命倫理 / 経済 |
研究概要 |
本研究の研究成果報告書は、下記のような序論と三つの章から構成される。 序論「生命の産業」へのアプローチ 第1章日本におけるバイオテクノロジーの産業化 第2章アメリカのバイオ政策とグローバルエイズ 第3章中国の遺伝子組み換え作物一一「自然を改造する」ということ 序論では、「生命の産業」すなわちバイオ産業振興に対する国民経済的な要請と生命倫理的問題との矛盾という観点から、同産業分析のための一つの基本的視点を提供した。第1章では、アメリカバイオ産業を主な比較対象として、日本バイオ産業の現状の諸問題、特に産官学からなる「NIS(国民的革新システム)形成の遅れの問題を分析した。第2章では、エイズ問題に焦点を当てながら、主にアメリカ政府のバイオ政策と「ビッグファーマー」(巨大多国籍製薬会社)のあり方を批判的に検討し、第3章では、中国の遺伝子組み換え作物を中心に、同国に伝統的とも思われる「自然の改造」思想の現状を考察した。 総じていえば、バイオ産業をめぐる米中日など各国間の競争は今後ますます熾烈になることが予想されるが、そうした状況のなかで発生しつつある生命倫理的諸問題への各国の対応は必ずしも十分ではなく、「生殖技術」や「臓器売買」などをめぐる社会的・文化的混乱がしばらくの間続くものと思われる。
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