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都市再開発の遅れに伴う社会的費用の計測と新たな都市再開発手法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 17530190
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用経済学
研究機関上智大学

研究代表者

山崎 福寿  上智大学, 経済学部, 教授 (10166655)

研究分担者 瀬下 博之  専修大学, 商学部, 教授 (20265937)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,670千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード都市再開発 / 外部不経済 / 外部経済の内部化 / マンション建て替え / 所有権 / 開発許可 / 法と経済 / 景観利益 / プット・オプション / 区分所有権 / 抵当権
研究概要

本研究の成果は主に二つである。第一に,都市再開発やマンションの建て替えを阻害してい法律や規制を緩和し,望ましい都市を形成するための手法として,プット・オプションを用いて,都市再開発やマンション建て替えを円滑にするための方法を提案した。都市再開発のひとつの障害は,開発によって何らかの不利益を受ける主体に十分な補償が支払われないことによるものである。プット・オプションは,保険の機能を導入するうえですぐれた制度である。その仕組みを応用することによって,都市再開発やマンション建て替えに反対する人々の不利益を,十分に補償することを通じて,再開発を円滑にすることが可能である。
第二に,都市再開発の費用と便益を比較するために,国立市における「建築物等撤去請求事件」を取り上げ,マンション建設にかかる社会的費用とマンション建設による社会的便益を試算した。両者を比較することによって,再開発の是非が問われなければならない。本研究では,最初に住宅価格の変化を用いて,間接的に景観上の不利益である外部不経済の額を検証した。次に,マンションの部分的撤去による費用の1つである,企業価値の損失を計算した。その結果,マンション建設が景観を悪化させるとして制定された「中三丁目地区条例(20mの高さ規制)」には経済学的根拠は無いと判断される。次に,企業価値に関する分析では,訴訟の影響は不動産業全体には有意な影響を与えなかった。しかし,地裁判決は当該マンション建設業者に無視できない影響を与えたことが明らかとなった。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (7件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] The Law and Economics of Property Rights, Leasing Contract and Mortgage2007

    • 著者名/発表者名
      Seshimo, Hiroyuki, Fukuju, Yamazaki
    • 雑誌名

      Tokyo university Press Chapter 1, 8 and 9

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 住宅の安全性確保のために2007

    • 著者名/発表者名
      小川富由, 小堀 徹, 丸山英氣, 山崎福寿
    • 雑誌名

      住宅土地経済 No.63

      ページ: 2-13

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本の破綻法制が企業の価値とその効率性に及ぼす影響についての理論と実証2006

    • 著者名/発表者名
      太田智之, 杉原 茂, 瀬下博之, 山崎福寿
    • 雑誌名

      日本経済研究 No.53

      ページ: 72-97

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ソフトローとハードロー-何かソフトローをエンフォースすすのか-2006

    • 著者名/発表者名
      瀬下博之
    • 雑誌名

      ソフロトー研究(東京大学21世紀COEプログラム「国家と市場の相互関係におけるソフトロー-ビジネスローの戦略的研究教育拠点形成」事務局) No.6

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 担保執行制度の改正-経済学の観点から-2006

    • 著者名/発表者名
      瀬下博之
    • 雑誌名

      日本不動産学会誌 Vol.20(3)

    • NAID

      130001764585

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 耐震強度偽装問題の経済分析2006

    • 著者名/発表者名
      山崎福寿, 瀬下博之
    • 雑誌名

      日本不動産学会誌 19巻・4号

    • NAID

      130001764705

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 情報の非対称性と自己規制ルール2005

    • 著者名/発表者名
      瀬下博之
    • 雑誌名

      ソフトロー研究(東京大学大学院法学政治学研究科21世紀COEプログラム「国家と市場の相互関係におけるソフトロー…ビジネスローの戦略的研究教育拠点形成」事務局発行) 第3号

    • NAID

      40007013943

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 権利対立の法と経済学 所有権、賃借権、抵当権の効率性(第1章, 8章, 9章)2007

    • 著者名/発表者名
      瀬下 博之, 山崎 福寿
    • 総ページ数
      66
    • 出版者
      東京大学出版会
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [図書] 権利対立の法と経済学2007

    • 著者名/発表者名
      瀬下 博之・由崎 福寿
    • 総ページ数
      385
    • 出版者
      東京大学出版会
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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