研究課題/領域番号 |
17530200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
駄田井 正 久留米大学, 経済学部, 教授 (60236784)
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研究分担者 |
坂本 紘二 下関市立大学, 経済学部, 教授 (60038065)
松尾 匡 久留米大学, 経済学部, 教授 (70258383)
西島 博樹 長崎県立大学, 経済学部, 准教授 (90352418)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,680千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 自然との共生 / 産業の自然共生度指標 / ファジー推論 / 筑後川流域 / 持続可能性 / 流域の自然共生度 / 産業の自然共生度 / 推定メンバーシップ関数 / 筑後川流域圏 / ファジー的推論 / 自然共生度 / 地域パーフォーマンス / 文化経済学 / 流域 / ファジー理論 / 水源林 / パーファーマンス |
研究概要 |
共生とは異質のものとの共存であるとした。人間の自然への態度・対応に関しては、異質で対立的な「征服主義」と「順応主義」がある。自然との共生はこの2つの主義の共存として捉えファジー集合を援用して表現することで、指標化への道を拓いた。すなわち、自然共生度に関するファジー集合のメンバーシップ関数をμとすると、順応主義の場合はμ=0、征服主義の場合はμ=1とし、中間領域は、0<μ<1として、表現する。 その指標化にあたっては、まず、生産技術の自然共生度について、μの小さい順にA〜Eの5つの段階を設定した。筑後川流域における4つの事例について具体的に自然共生度を評価した。この測定した自然共生度と資本係数やエネルギー消費割合、それに自然素材の利用率などとの関係から推計メンバーシップ関数を推定した。この関数から、逆に資本係数やエネルギー消費割合等の変量から、自然共生度を推計できる。この方法で、筑後川流域全体の自然共生度指標の推計を試みた。 この研究の精度を高めるためには、自然共生度指標の測定・判定に必要なデータの収集に努めなければならないが、社会や経済の変動スピードが速い場合、データを収集する時間や経費を充分かけることが出来ない。不十分なデータのもとで判断し、そしてその結果にどう説得力を持たせるかの方法を開発することも必要である。この点に関しても、ファジー的推定方法は有力である。この研究の政策的含意については、それが文化経済学の方法・手法と関連させることで、具体化されることを示唆した。
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