研究課題/領域番号 |
17530261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
牧野 文夫 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70190337)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,210千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 物価史 / 市場形成 / 中国 / 物価指数 / 20世紀 |
研究概要 |
本研究は、これまでに収集した中国で1950年代半ばに全国規模で実施された1930年代前半及び50年代に関する物価調査(『工農業商品比価問題調査研究資料匯編 1930-36年 1950-55年』(内部資料)およびその他中国の物価関連資料を利用して様々な分析を行った。 資料の収集は研究期間の前半に行い、データが欠落している中国・貴州省の研究機関、図書館などを訪問し資料の探索を行った。結果的には探索対象の資料自体が、実は刊行されていなかった可能性が高いことを確認した。ただし資料は未公刊ではあったものの、その欠落をある程度補うための資料を収集できた。 研究期間の後半では、収集した資料をデータベース化する作業を行った。収集した資料が膨大であったため、時間の制約もあり全てのデータを完全な形でデータベース化(電子情報化)することはできなかったが、以下の分析を行うことが可能となった。 1)各種物価指数の作成;卸売物価指数、小売物価指数(生計費指数)、輸出入物価指数、賃金指数、金利変動などの長期推計を行った。 2)上記の物価指数を使って、農工間の相対価格変動に関する分析、地域間の物価指数の比較、資本・労働の相対価格と中国の工業化などの関係についての分析を行い、戦前中国の経済変動を物価面から捉えることができた。 3)本研究で集めた資料とともに既存の統計資料を組み合わせて分析を行った結果、20世紀中葉の中国の物価変動と経済変動に関する分野の研究を前進させることができた。
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