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1950-80年代日本における衣料品のブランド発展に関する歴史研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530275
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済史
研究機関立命館大学

研究代表者

木下 明浩  立命館大学, 経営学部, 教授 (60247806)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,030千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 30千円)
2007年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードブランド / アパレル / 製品ブランド / 小売ブランド / 卸売 / 製品・小売ブランド / 流通 / 小売 / 製品 / 単品ブランド / 多製品ブランド / 三陽商会
研究概要

第1に、1950年代から80年代至る日本の衣料品(洋服)分野において、コモディティ(差別化されていない商品)からブランドへ転換したこと、ブランドを基本単位とした企画・生産・卸・小売が形成されていったことを歴史的に明らかにする作業を行なっている。事例として(株)三陽商会を分析し、製品ブランドが売場をブランドの一部として取り込み、製品・小売ブランドとして、ブランドの範囲を拡大して顧客との関係性を構築するようになったことを示している。ブランド形態の発展として、製品・小売ブランドが形成されたことを歴史的・実証的に明らかにした点は、研究上の意義として特筆される。
第2に、1950年代から70年代にかけて、アパレル流通の一翼を担った集散地問屋・地方問屋・現金問屋の実証研究を行なった。集散地問屋は、低価格帯のアパレルを製品仕入れして仲間卸や地方卸に販売していた形式から、商品企画および生産管理を内部化して生産機能を取り込み大規模小売チェーンに販売する形式へと転換した。この総合卸のアパレルメーカー化は、多段階のアパレル流通が整理されて、アパレルメーカー→小売業者→消費者という単純な流通経路に整理されたことを示す。
この単純な流通経路の中で、製品と小売のブランドがどのように成立しているかという観点から見れば、以下のように類型化できる.(1)製品ブランドと小売ブランドが、それぞれ所有主体を別にして自立して成立している形態、(2)製品・小売ブランドとして一体化して、一主体が展開している形態、(3)製品ブランドが成立せずに小売ブランドだけが成立している形態、(4)製品ブランドも小売ブランドも成立していない形態である。
三陽商会におけるブランドの発展は、「サンヨーコート」が有名百貨店で売られる(1)の形態に加えて、「バーバリー」が製品とショップを意味するような(2)の形態の登場を示している。集散地問屋におけるアパレル事業は、製品ブランドとしての展開と、製品ブランドを展開しない形態の両方があることを示している。製品ブランドと小売ブランドに関する上記の4類型が、アパレルメーカーの分析から析出できるが、歴史的な傾向は、ブランド構築への指向を示している。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 三陽商会におけるブランドの発展2006

    • 著者名/発表者名
      木下 明浩
    • 雑誌名

      立命館経営学 44巻5号

      ページ: 93-119

    • NAID

      40007124719

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The Changing Role of Brands In Sanyo-Shokai Limitied.2006

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita, Akihiro.
    • 雑誌名

      Ritsumeikan Business Review

      ページ: 93-119

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 三陽商会におけるブランドの発展2006

    • 著者名/発表者名
      木下明浩
    • 雑誌名

      立命館経営学 44巻5号

      ページ: 93-119

    • NAID

      40007124719

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] ブランド・ベースの生販機能の統合と調整2007

    • 著者名/発表者名
      木下 明浩
    • 学会等名
      日本商業学会・第57回全国大会
    • 発表場所
      甲南大学
    • 年月日
      2007-05-26
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] The unification and coordination of the production-selling functions under the brand base.2007

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita, Akihiro
    • 学会等名
      Japan Society of Marketing and Distribution
    • 発表場所
      Konan-University, Kobe
    • 年月日
      2007-05-26
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] 製品ブランドから製品・小売ブランドへの転換-1970年代アパレル産業を素材として-2006

    • 著者名/発表者名
      木下 明浩
    • 学会等名
      日本流通学会関東部会
    • 発表場所
      中央大学後楽園キャンパス
    • 年月日
      2006-05-13
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] The Evolution From the Product the Brand to Product-Retail Brand-the Case of Apparel Industry in 1970's.2006

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita, Akihiro
    • 学会等名
      Japan Society for Distributive Sciences
    • 発表場所
      Chuo-University, Tokyo
    • 年月日
      2006-05-13
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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