研究課題/領域番号 |
17530287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
柴田 友厚 香川大学, 大学院・地域マネジメント研究科, 教授 (10380205)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,690千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | アーキテクチャ / イノベーション / 製品革新 / NC工作機械 / モジュール化 / 製品アーキテクチャ / 製品開発 / オープン化 / ものづくり |
研究概要 |
本研究全体の目的は、現在オープン化の波に直面しているNC装置、NC工作機械のアーキテクチャの変化を明らかにするというものである。 本研究から明らかになったことは、NC装置のオープン化に関する技術仕様は既に確立されているが、各社独自の戦略を採用しており、その中でも市販のPC機能をNCのHMI(ヒューマンインタフェース)モジュールに使用するという製品アーキテクチャが、共通して支配的になりつつあるということである。つまり、PCとNCの融合が進展し、パソコンNCという新たな製品コンセプトが生まれ、それが支配的な製品アーキテクチャになっているのだ。PCとNCは、本来異なる産業領域に属しており、市場も顧客もそれぞれ異なる。このような異なる産業領域に属する製品間で、なぜ融合がおき新たな製品コンセプトが生まれたのだろうか。本研究では、その背後に存在する普遍性ある論理を「モジュール・ダイナミクス」として概念化した。それは、パソコンNCだけに偶然生まれた現象ではなくて、モジュール製品がある一定の条件が満たされるときに、モジュール製品の間で生まれる製品革新である。つまり、モジュール化した産業であれば、特定の産業特性に依存しないで発生しうる製品進化の現象である。企業にとっては、他産業でうまれたモジュールを転用するという意味において、追加の研究開発投資を必要とせずに、新たな製品コンセプトを生み出すことができるというメリットが存在する。本研究では以上のように、モジュール製品に適用できる新たな製品革新の方法を明らかにし、それを普遍性ある論理として概念化することができた。
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