研究概要 |
1.研究会とワークショップ編著作の出版:平成17年度から平成19年度にかけて,2つの公開月例研究会を開催した。1つは,経営情報学会の研究部会として開催された「情報社会と薄れ行く企業境界」研究部会であり,この3年問において,28回の研究会を開催した。また,平成18年には,やはり経営情報学会全国大会にてワークショップを開催し,丹沢安治が,「地域ネットワークにおけるガバナンス問題とは何か」,税所哲郎が,「ライン河上流地域における産業クラスター政策」などを報告した。研究成果の公表に関する詳細は次ページ以降を参照。 また,本研究に関連して,「中国における企業組織のダイナミクスとイノベーションシステム」というテーマの下に平成17年度以来,21回の研究会,中国,及びEUおよび,国内でのヒアリング調査を行い,かつ資料収集と整理を行った。また,2006年3月には研究叢書『中国における企業組織のダイナミクス』丹沢安治編,中央大学出版局237ページ,を刊行した。さらに,理論的な枠組みにを構築するための新制度派経済学を中心とする非公開の月例研究会を平成17年の4月以来、33回開催した。 2.現地調査:平成17年度10月にはライン河上流地域における産業クラスター,BioValley Platform Basel,BAK,Basel Economics研究所,フライブルグにおけるBioValley Deutschlande.V.,ストラスブールにおけるAlsaceBioValleyの現地調査を行った。平成18年8月には,中国温州,義烏,上海における中小企業を訪問調査し,温州,義烏における産業集積の特徴として自然発生的な側面と地方政府の支援策との適合性について知見を得た。同年12月には改めて丹沢が上海、復旦大学科技園を訪問し,同大学科技園の現状についてインタビューを行った。さらに,平成19年3月には,広州市の曁南大学科技園にてインタビューを行い,同大学MBAコース院生に対して本研究にかかわるテーマについて講演を行った。同年8月には天津大学科技園,天津地域の産業集積を調査し,多くの知見を得た.また,平成19年2月には東大阪市における中堅、中小企業の調査を行った.
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