研究課題/領域番号 |
17530303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
黒須 誠治 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (20111221)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,380千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ワークデザイン / 機能(目的)展開 / システム設計 / できる展開 / 用途開発方法 / そのためには展開 / 技術ロードマップ / 経営システム / 目的(機能)展開 / 研究・開発のテーマ探索 / 用途開発論 / システム設計法 |
研究概要 |
どのようなシステムを設計するのか、そのシステムの目的を明確にすることは、システム設計にせよ、イノベーションにせよ重要である。目的を明確にするには、設計したいと思うシステムの目的をリストアップし、その中から最も重要と思われる目的を選択することが一つの方法である。ところが目的をリストアップする作業は、それほど簡単ではない。従来からワークデザイン法では、目的展開法を提唱していた。これは、"目的の目的は?"と自問自答しながら、目的を縦系列に展開し、リストアップしていく方法である。機能展開法ともいう。この方法がイノベーションに関連して、以下の3つに役立てられることを明らかにした。(1)真に価値のある研究テーマを発見することに十分役立つこと。(2)この発想法を「〜ができる」という考え方に発展させる。この展開を「できる展開」と名付けた。「できる展開」による展開をすると、新しい用途を発想することができる。そしてその用途に沿った新しいシステムを設計できる。(3)技術ロードマップ作りに目的(機能)展開が役立つこと。システムの案を発想するとき、「そのためには(どうしますか)?」と自問していく。この問いかけを繰り返し行っていく。すると、いわば「そのためには展開」というような展開がネットワーク状に発想されてくる。これは、ある意味で技術ロードマップになっていると考えられる。技術ロードマップは、ある技術を達成するにはいかなる技術をどのようなルートで達成していけばよいかを示す図である。このような技術ロードマップを作成する方法を作成した。 以上、経営システムの設計方法として、この3つは有効な方法であることを明らかした。そしてまたこれらは、イノベーションを生み出すための方法として役に立つと考える。
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