研究課題/領域番号 |
17530306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東邦学園大学 |
研究代表者 |
浅生 卯一 愛知東邦大学, 経営学部, 教授 (70281912)
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研究分担者 |
野原 光 長野大学, 企業情報学部, 教授 (40085999)
猿田 正機 中京大学, 経営学部, 教授 (80139980)
藤田 栄史 名古屋市立大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (50110755)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 生産システム / 分業 / 組立産業 / 国際研究者交流 / スウェーデン |
研究概要 |
本研究は、自動車や電気・精密機械などの大量生産型組立産業における種々の生産方式の変化と職場における分業の特徴および両者の相互関連を、製造職場(組立作業)を中心に明らかにすることを目的としている。3年間の本研究によって明らかになったことは以下の点である。 1.組立作業者が担当する作業は、「標準作業」と「標準作業以外の作業(=変化と異常への対応)」に分かれるが、後者に関しては、「対処法が標準化されているもの」と「対処法が標準化されていないもの」を区別して分析することが重要である。同時に、「標準作業以外の作業」は、通常、組立作業者・現場の監督者・技術者・保全部門の労働者などの「分業にもとづく協業」によって遂行されることである。 2.ボルボ・ウッデバラの並行生産、トヨタの完結工程、電気機器組立セルにおける職場の事例調査分析から、以下のことを指摘できる。すなわち、トヨタ(完結工程)、分業セル、一人完結セルそしてボルボ・ウッデバラの標準作業では、プロトフォードやトヨタ(完結工程前)の特徴であった標準作業における過度な分業を抑制する傾向、すなわち、標準作業の機能完結性と全体性を回復する傾向がみられることである。しかし、この自己完結性の回復の程度は、標準作業のサイクルタイムの長短によって大きな差があり、それによって、標準作業以外の仕事を組立作業者に分担させる場合と、それを別の労働者が担当する場合の、二つの異なる可能性をもたらす。
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