研究課題/領域番号 |
17530312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東京工科大学 (2006) 立命館大学 (2005) |
研究代表者 |
竹田 昌弘 東京工科大学, 大学院バイオ情報メディア研究科, 教授 (30288617)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | オープンソース / イノベーション / ソフトウェア開発 / 組織プロセス / 知識創造 / インターネット / 経営組織 |
研究概要 |
本研究は、インターネットを利用してオンラインで行われている開発プロセスの記録を調査するとともに、公示資料及びインターネット上に分散する関連情報の調査を通じて行った。本研究に明らかになったイノベーティブな組織プロセスには次のようなものがあることが明らかになった。 1.さまざまな動機付けによる自発的参加 地理的に隔絶された開発者たちが足並みをそろえて開発プロジェクトに参加している。彼らに共通するのは自発的にプロジェクトに参加していることだけで、参加の動機はさまざまである。純粋に開発のプロセスを楽しむものもあれば、自分がほしいと思うソフトウェアを開発したいと考えるものもある。 ほとんどの開発者はソフトウェアの開発を職業としながら、参加しているのでプロジェクトへの貢献を自らの評判を向上したいとするものが多いと想定したが、このような動機によるものは実際には多くなかった。 2.二重の知識創造プロセス ソフトウェア自身、一種の知識であるから、ソフトウェア開発は知識創造のプロセスである。オープンソースでは、優秀なプログラマが作業の中心をになうが、開発作業の周辺では彼らのソフトウェア開発の進め方、意思決定の基本などを見よう見まねで習得するものがいる。これは、知識創造がうまく機能している企業組織でも見られる実践共同体の一種と見ることができる。 3.営利活動とのユニークな関わり オープンソースは非営利活動であるが、インストールキットの販売や保守などの関連ビジネスがあった。最近では、営利企業が自らの戦略的地位構築のためにオープンソースに取り組んだり、企業システムをオープンソースとして開発したりする事例も出てきた。後者の場合、オープンソースであることから、オープンな企業ネットワークを成立させる基盤となっている。
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