研究課題/領域番号 |
17530313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 四国大学 (2007) 大阪産業大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
万仲 脩一 四国大学, 経営情報学部, 教授 (90047473)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 企業倫理 / 経済倫理 / 利潤原理 / 対話(討議) / 経済主義 / 対話 / 経営学 / 倫理学 / 統合的経済倫理(学) / 統合的企業倫理(学) / 倫理的-批判的基礎反省 / 討議 / 経済市民倫理 / 秩序倫理 / 道徳 / 理性倫理 |
研究概要 |
本研究は、企業倫理(学)の哲学的基礎、理論および実践の諸問題をドイツ語圏の研究成果にもとついて考察することを意図したものである。その場合、われわれは、これに先行して発表したシュタインマン学派の共和主義的-自由主義的企業倫理(学)についての研究成果を念頭に置きながら、ウルリッヒの統合的企業倫理(学)とホーマンの経済主義的企業倫理(学)に注目した。彼らの学説は三者三様の独自の内容を有しており、しかもドイツ語圏における企業倫理学の代表的な構想に数えられているからである。また、彼らの構想はそれぞれの経済倫理(学)をその根底に有しており、そこにアメリカの経営倫理学とは異なるドイツ語圏の企業倫理学の独自性のひとつがある。そのため、われわれは経済論理(学)にも考察の関心を向けざるをえなかったのであるが、そのことの故に企業倫理(学)についての広く、しかも深い研究を行うことができたと思っている。そのような考察の結果として、われわれは「経済主義的・対話志向的企業倫理学」の構想を提唱することができた。 3年間の研究期間では、主として経済倫理(学)および企業倫理(学)の哲学的基礎と理論について考察するにどどまる結果になり、企業倫理の実践的な問題については今後の課題として残さざるをえなかった。しかし、ドイツ語圏の企業倫理学は哲学的および理論的性格を相対的に強く有しているとはいえ、決してその実践的問題に無関心なわけではない。とりわけ倫理的問題に関わる対話や討議の実践的遂行についての研究成果には注目すべきものがある。このことから、われわれは経済主義的-対話志向的企業倫理の実践的問題についての研究の方向性を企業対話に見出したのであるが、その具体的な展開を図ることがわれわれの今後の研究課題である。
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