研究課題/領域番号 |
17530316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
野口 宏 関西大学, 総合情報学部, 教授 (40208327)
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研究分担者 |
山名 年浩 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90151745)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ユビキタス・ネットワーク / 中小企業 / 事業創造 / 起業家 / ウェブ / インターネット / アーキテクチャ / 情報ネットワーク経済 / 起業 / IT化 / 情報経済 |
研究概要 |
今日のICT革命はユビキタス・ネットワークを展望する新しい段階に至っている。それはたんに普及成熟ではなく、草の根の主体的な情報発信と関係性形成を現実化することである。だがそれが中小企業ネットワークやベンチャーなど事業創造とどう関わるかは明らかでなく、本研究はこの課題に先駆的に取り組んだものである。 ユビキタス・ネットワークの経済的役割に関しては、第1に21世紀のICT革命の新たな特徴を明らかにし、第2に中小企業にとってユビキタス・ネットワークがもつ意義と課題を分析し、第3にWeb2.0の位置づけを示した。それに基づきユビキタス・ネットワークを活用した事業モデルとしてウェブソーシングを提起し、それを実現する道筋を理論的に示した。さらに以上の前提として日本製造業の復活に潜むリスクを分析した。 事業創造環境の国際比較に関しては米国の起業家教育およびその背景となる経済政策の実態を分析し、日米中三国を比較してそれぞれの特質を明らかにした。起業家教育の前提となる経済学については、新古典派のリアルビジネスサイクルの理論とケインズ派のニューケインジアンモデルの接近の問題点を指摘した。 以上をとりまとめた報告書の構成は以下の通りである。 第1部ユビキタス・ネットワーク論 I 21世紀初頭の歴史的位置 II ユビキタスネットワークと中小企業 III 大衆文化としてのインターネット IV ウェブソーシング論 V モノづくり復活を考える 第2部 ビジネス環境の国際比較 VI 中日米の企業管理と経済の共通点と相違点(中国語) VII 経済理論における各学派の位置(英語) これらの研究のためにアメリカ・中国の事例を視察し、また両国の研究者と交流し、さらに研究成果の一部は国際会議で発表した。
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