研究課題/領域番号 |
17530317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 九州情報大学 |
研究代表者 |
市村 昭三 九州情報大学, 経営情報学部, 教授 (30037113)
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研究分担者 |
村松 司叙 九州情報大学, 経営情報学部, 教授 (60054300)
井上 善海 広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (00310003)
須本 隆幸 九州情報大学, 経営情報学部, 准教授 (90310002)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | IT投資 / M&A / ベンチャー / M&A |
研究概要 |
本研究の目的は、企業が主体的に経営戦略とIT投資とをどのように統合し実践しているのか、さらにIT投資をどのような基準で決定し経営戦略に活用しているのか、その実態を捉えて理論的検討を試みることである。 まず、企業が要求する経営情報とコンピュータ・システムが提供する情報との乖離を手がかりにして、重要成功要因選別法の重要性とその活用に関する研究を取り上げた。 次に、IT投資の多元的評価要因の評価尺度や評価方法を具体化したバランス・スコアカード・システムと分析的階層過程法、リアル・オプション・アプローチについて理論的考察を重ねた。 そして、IT投資と関連の深いベンチャーキャピタルファンドの現状と問題点を提示した。さらに、中小企業における意思決定と業績との関係について実態調査を行い、意思決定における時間という概念と業績との関係についての重要性を見いだすことが出来た。しかし、残念ながら、我々の目標の一つであるIT投資の効果測定についての芳しい答えは出せなかった。 いずれにせよ、現実のIT投資に関する決定には、ここで考察したよりももっと複雑な多くの制約条件や制限要因の考慮が必要である。そのような状況においては、制約条件や制限要因が認識可能である限り、それらを意思決定過程において適切に組み込んだ、もっと精緻な多元的意思決定法が要求される。しかし、そのことは、他面で、問題の処理を著しく複雑化することも事実である。その意味で、我々の研究は、その問題の焦点を明らかにし、その重要な出発点を提供するものである。
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