研究概要 |
当初の研究計画に基づいて,以下の成果を収めた。第一に,自動車メーカー,ディーラー,インポーター,業界団体等に対して,総計約600か所の集中的な取材調査および資料収集を行った。メーカーとしてはトヨタ自動車,ダイハツ工業,本田技研工業,三菱自動車工業,ディーラーとしてはトヨタ,トヨペット,本田,三菱,マツダ,日産,等の各チャネルおよび整備会社,インポーターとしてはフォルクスワーゲン・ジャパン,業界団体等としては日本自動車工業会,日本自動車販売協会連合会,中古車流通業者としては,ガリバー,アグサス,平和オート,等で取材調査および資料収集を行った。第二に,国内調査と並行して,韓国に計3次訪問し,現代自動車等,計約60か所での調査を行った。加えて中国に5次,韓国に7次,ベトナムに2次,およびインドとタイで現地調査を行い,情報収集を行った。これらの取材調査と文献収集の結果,従来積み重ねてきたデータを豊富化し,自動車フランチャイズ・システムに関する国際比較を行う上での比較の座標軸を立体化するための多種多様なデータ収集に成果をおさめた。新たに中古車流通経路や整備業界,保険市場についても調査し,自動車流通における今日的政策課題とその改革方向を提起した。これらの成果の公表として,「転換期の中国自動車流通」(2007年,蒼蒼社)などを出版した。
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