研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、知的資産を識別し評価するための広範囲なフレームワークを提示することである。特に、知的資産の価値を評価することは、本研究の中心的なテーマである。知的資産の価値を評価することは、その知的資産と企業価値がどのくらい密接に関連しているかを測定することに等しい。本研究において、研究代表者は、まずこれらの知的資産が価値評価と結びついているとする諸研究を検討した。そして、本研究はブランド価値や知的人的資本の評価が無形資産と有意味に関連しているということを示している。さらに、研究代表者は、知的資産を評価する新手法を-すなわち同時にその価値を増大させる新手法を-発見してきた。知的資産会計が形成される条件に関する本研究は、企業経営に相当のインパクトを与えるであろう。つまり、戦略的企業価値評価を増大するのに知的資産が不可欠であることは明らかである。もちろん、本研究が非常に創造的な理論的提案であるにせよ、これが会計学界で受け入れられるには、もっと多くのデータや資料が必要であろうと思われる。今後の課題として、現段階では知的資産を企業価値に結びつけるうえで、何を重視すべきかが明らかにされていないが、研究開発投資や特許などの価値と企業価値との関係性を検証することが必要である。また、非財務的指標である知的資産をどのように開示すれば企業価値増大に結びつくのかといったことも、今後、明らかにしたいと考えている。
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Discussion Papersin Economics, The Society of Economics, Nagoya City University No.476
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The Society of Economics, Nagoya City University, Discussion Paper in Economics No. 476
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