研究課題/領域番号 |
17530345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
堀江 正之 日本大学, 商学部, 教授 (70173630)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ワークショップ型CSA / 監査人の独立性 / コミュニケーション能力 / ファシリテーションスキル / 参加型のCSAアプローチ / リスク管理の監査 / ビジネスリスク / 内部監査 / 内部監査人の精神的独立性 / 内部監査人の外観的独立性 / 内部監査人に要求される技能 / ファシリテーション能力 / リスクの認識 / リスクへの対応 / 内部統制自己評価 / 内部監査人の独立性 / 日本版SOX404条対応 / 財務報告に係る内部統制 / ソフトコントロールの評価 / ビジネスリスクの評価 / ブレーンストーミング |
研究概要 |
ワークショップ型CSA(以下では、単にCSAという)は、リスク管理の監査にとって、きわめて有効な手段である。内部監査人は、CSAを使うことによって、ビジネスリスクを網羅的に識別でき、かつリスク要因の変動をすばやくキャッチしてフィードバック情報を関係部署に適時に提供することができるからである。 ところが、CSAが内部監査人の独立性にあたえる影響は、内部監査人がファシリテータをつとめることによって生ずる。内部監査人がワークショップに主体的に関わろうとすればするほど、監査人は独立性を保持出来なくなる可能性があるのであるのである。 CSAの運営において、内部監査人は、コミュニケーション能力を中核として、ワークショップをうまく運営するためのフィシリテーションスキルが要求されることになる。 CSAを導入することによって内部監査人に要求される、非構造的な問題を識別し解決する能力、意思決定のモデリング能力、変化を予測し適応する能力、解決策及び合意点を交渉する能力、効果的に討論する能力などは、内部監査人の独立性にとって、むしろプラスの効果として作用するものであることが、我が国企業の監査担当者等へのヒアリング調査によっても明らかとなってきた。 参加型のCSAアプローチの導入は、新しいスタイルの効果的な「監査」の方法論の模索である。その意味で、たとえ内部監査人がワークショップのプロセスオーナーとしての立場にあろうとも、「リスク管理の監査」という新しいタイプの内部監査への役立ちという視点に立てば、内部監査人の独立性の侵害要因とみることは必ずしも適切ではないであろう。
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