研究課題/領域番号 |
17530351
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
柴 健次 関西大学, 会計研究科, 教授 (40154231)
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研究分担者 |
福浦 幾巳 西南学院大学, 商学部, 教授 (00149791)
工藤 栄一郎 熊本学園大学, 商学部, 教授 (30225156)
坂上 学 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (50264792)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,270千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 会計 / 複式簿記 / 表示志向 / XBRL / 簿記会計教育 / 一覧性簿記 / 教材開発 / 簿記検定 / 一覽性簿記 / 電子化 / 簿記 |
研究概要 |
「電子化」とそれにともなう「表示志向」の社会への影響を分析するにあたり、具体的に、簿記・会計教育の現場におけるそれらの影響と、XBRLの普及にともなう社会の変化に絞って研究を行った。 3年間の研究は以下の3つの分野に分かれる。 社会論として、「表示志向」技術の典型であるXBRLの普及はビジネスと投資の世界における情報流通に革命をもたらすという意味で社会を大きく変える。これらについては、最終報告書において、コンピュターの発展(すなわち電子化の歴史)をXBRL出現までと、XBRL後に分けて論じている。 教育論として、ICT技術の発展は、教室授業と自学自習の双方に大きな変化を起こしている。最近の「表示志向」とそれまでの「体験志向」という2つの基本哲学が、教育に関する2つの主義(「教化主義」と「構成主義」)と結びついて、教育方法の再考の機会を生み出している。これらについては、最終報告書において、教育論一般と会計教育論における議論として取り上げている。 研究分担者の坂上は、XBRLの普及者であり、会計学者である立場から、XBRLの社会への影響に関する我々の議論を踏まえて、XBRLの啓蒙と普及に努めている。 研究代表者の柴と、研究分担者の福浦・工藤は、簿記と会計の教育の現場において、本研究の成果を教育に生かすべくさまざまな試みを行なっている。柴は、教室授業補完型のウェブ・ベースeラーニングを用いて、ある意味で「電子寺子屋」の効用を追求している。福浦と工藤は、伝統的な簿記教育の分析を行い、コンピュータを駆使した教授法の開発と利用を試みている。 以上要するに「表示志向」をマクロ社会現象ととらえることにより社会分析の可能性を明らかにしてきた。
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