研究課題/領域番号 |
17530383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 北星学園大学 |
研究代表者 |
水川 喜文 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (20299738)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | エスノメソドロジー / 会話分析 / 論理文法分析 / カテゴリー / 高次脳機能障害 / 記憶 / 障害者介助 / 社会学 / フィールドワーク / 障害者自立生活 / 自立生活 |
研究概要 |
本研究は、社会学で生まれ言語学、認知科学、テクノロジー研究など新しい学際的領域で応用されつつあるエスノメソドロジーの方法論的再検討を目的とした。その際、近年、エスノメソドロジーの方法論として注目されつつある(1)語用論や機能言語学などとの融合がすすむE.Schegloffらによる「会話分析」、(2)L.Wittgenなど言語哲学の成果を取り入れたW.Sharrockらが主張する「論理文法logical grammar)分析」、(3)S.Hesterらが推進するフィールドワークによる社会的記述の分析を行う「(成員)カテゴリー分析」という3つの分析方法論を、会話分析を生み出したH.Sacksの初期発想にさかのぼることにより、エスノメソドロジーを再検討しフィールドワーク・質的社会調査への応用可能性を見出したいと考えた。 (1)の会話分析を中心とした考察は、会話分析と要素還元主義の関係について、日本社会学会第78回大会で「会話分析における方法論の批判的解明-言語単位と常識的推論の問題」として発表し、本報告書に論文として掲載した。(2)の論理文法分析と(3)の(成員)カテゴリー分析の融合については、身体障害者の介助実習に関するビデオの分析をInternational Society for Gesture(国際学会)で発表した後、「障害者介助実習の実践学-障害者自立生活カテゴリーと介助シークエンス-」、山岸健(責任編集)『社会学の饗宴I 風景の意味-理性と感性-』、(三和書籍)を発表した。また、高次脳機能障害者の作業所へのフィールドワークにより、カテゴリー分析をEthnomethodology and Conversation Analysis国際学会において発表した。さらに、この作業所の「記憶」に関するカテゴリー使用について.「高次脳機能障害作業所における記憶の共同実践」(『哲学』三田哲学会)として論文発表した。
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