研究課題/領域番号 |
17530400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
坂田 謙司 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70388081)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,460千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 60千円)
2007年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 有線放送 / ラジオ / 放送史 / 地域メディア / 社会学 / ラジオ共同聴取 / 民間放送 / 共同聴取 |
研究概要 |
日本の放送史において忘れられた存在であった有線放送の足跡を調査し、その実態を明らかにするのが本研究の目的であった。特に、北海道の有線放送は戦後の早い時期から導入が始まり、地域独自の放送メディアとして存在していた。しかし、その実態は市区町村史や農協史の一部に記録されているだけで、総合的な調査研究は行われていなかった。そのために、本研究では北海道の有線放送を調査対象として選定した。 初年度及び2年度は、北海道各支庁の中心都市にある主要図書館に於いて、所蔵されている管内の市町村史及び農協史に有線放送に関する記述があるかどうかを網羅的に調査した。調査放送としては1冊ずつ目次を確認し、有線放送に関する記述の有無をチェックするという方法であった。記述があった場合には該当箇所をコピーするという作業を繰り返した。調査した図書館は、函館、札幌、旭川、帯広、釧路、北見、網走の計7箇所であり、ほぼ北海道全体の8話入り程度をカバーできた。残念ながら稚内などの一部地域の図書館は、調査を行うことができなかった。 2年度から3年度にかけては、これらの調査を元に現地での聴き取り調査候補地を選定し、実施した。特に、民間放送開局までのあいだに導入された地域を選び、北見市常呂町、空知郡上富良野町での聴き取り調査を実施した。その結果、常呂町では有線放送に直接関係していた人物への聴き取り調査が実現でき、所蔵されていた貴重な資料(新聞記事、運営規約、放送テープなど)を譲り受けることもできた。 これらの調査結果から、今後は北海道における有線放送の実態を分析し、学会報告等の形で公表していく予定である。また、一部は放送文化基金報告会や書籍原稿の形で既に公表されている。
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