研究課題/領域番号 |
17530407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
羽江 忠彦 熊本学園大学, 商学部, 教授 (30084271)
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研究分担者 |
天田 城介 立命館大学, 先端総合学術研究科, 准教授 (70328988)
花田 昌宣 (花田 昌宜) 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30271456)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ハンセン病 / 台湾と沖縄 / 地域と療養所 / 解放と隔離 / ライフヒストリー / 見下しの偏見と差別 / 個人史 / 歴史 / 台湾 / 沖縄 / 当事者 / ライフ・ヒストリー / 戦後 / ライフストーリー |
研究概要 |
本研究は、台湾ならびに沖縄におけるハンセン病者の療養所における生活史と共に、療養所退所者の所外生活史を記録すること、両地域におけるハンセン病者に対する差別、抑圧の構造と病者による抵抗を把握することを目的とするものです。 そのために以下の3点に留意した。 (1)台湾、沖縄の病者からの聞き取りによって個々の生活史を構成すること (2)その生活史を社会学的分析を行うことによって、当事者の「病の経験」の社会意味を解明すること (3)日本統治下にあった台湾、そして解放後の変化を、米国統治下に置かれた沖縄、その日本復帰に至った沖縄の過程と対比,分析することによって、ハンセン病に対する歴史的・社会的経過、結果を鮮明化し、病者の人権保障の実現を構想すること 目的を達成すべく、第1年度は沖縄愛楽園、台湾楽生園を訪問し、医師、看護婦、入園者に対する聞き取りと、史資料の検索を行った。第2年度は入園者を中心に、職員の聞き取りも共に行い、史・資料の収集にも努めた。第3年度は、本土には見られることのなかった、地域で生活する療養所退所者を中心として聞き取りを行った。 3年間にわたる科学研究費によって遂行されたフイルドワークによって、ハンセン病者の療養所生活からの解放、「見下しの偏見と差別」からの解放の道筋を、より明確にする努力が課せられたと痛感するものである。そのためにも、ハンセン病者をより早期に隔離収容から解放した台湾、および沖縄のハンセン病者、療養所退所者の現状と処遇を検討しつつ、今後のハンセン病者の療養、社会復帰生活について示唆を得たいと考えるものである。本研究のみならず今後の研究においても、境野健太郎(鹿児島大学工学部建築学科准教授)、桑畑洋一郎(九州大学大学院比較社会文化学府)との協働を継続する所存である。
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