研究課題/領域番号 |
17530437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
中野 敏子 明治学院大学, 社会学部, 教授 (20198162)
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研究分担者 |
茨木 尚子 明治学院大学, 社会学部, 助教授 (50269354)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 知的障害者 / 障害当事者 / 参加型アクションリサーチ / サービス評価活動 / ガイドヘルプサービス / 社会福祉サービス / 社会福祉関係 / サービス評価 |
研究概要 |
○本研究は、知的障害の人たちと研究者が協働で調査チームを組織し、支援者と一対一で、「自分で選ぶ、自分のために使える」可能性が高いサービスと考えられる「地域生活支援事業(移動支援)」(ガイドヘルプサービス)(旧知的障害者居宅介護等〔移動介護〕事業)の、現状と今後のあり方について評価研究活動を行ない、知的障害当事者参加型アクションリサーチ法を用いたサービス評価活動の活用性を明らかにする。 研究組織化、研究課題の設定、調査プロセス(調査実施・分析)、まとめの報告書作成に、当事者調査員、支援者、協働研究者のチームであたった。調査として、(1)当事者調査員による、6団体24人の利用者にインタビュー調査、(2)当事者主体、社会参加の幅を広げることを目的としたガイドヘルプサービス利用事例の把握のための当事者向けアンケート調査(「ガイドヘルプ使い方一番コンテスト」)を実施した。なお、実際の利用場面のビデオ、デジタルカメラによる映像など視聴覚資料を活用し、共通認識を深める工夫をした。 ○ガイドヘルプサービス評価調査結果から、(1)これまでできなかった体験・経験ができ、その結果として社会参加の幅が広がることが重要、(2)他の利用者の利用の方法を知ることで、自分のくらしにあった使い方を知っていくことができる、(3)体験から得られる情報が必要であるが、情報が少ない、(4)情報を得るにも、支援者(事業者)との係わりに左右される状況があり、「パワーがない」実態といえる、などの知見を得られた。 ○当事者調査員によるサービス評価活動は、当事者相互のやり取りを生み、「体験としての現実」をとらえる効果をあげる可能性があることが明らかとなった。プログラム化に向けては、調査活動の継続による検証を深める作業が必要である。 サービス利用当事者、サービス提供者、支援者への理解を深めるために、本研究成果を冊子『こうあってほしいガイドヘルプサービス』にまとめた。
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