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多メディア社会における情報チャネル選好と社会的現実の形成との関連

研究課題

研究課題/領域番号 17530453
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会心理学
研究機関東京経済大学

研究代表者

川浦 康至  東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (10214595)

研究分担者 川上 善郎  成城大学, 文芸学部, 教授 (00146268)
柴内 康文  同志社大学, 社会学部, 助教授 (60319457)
北山 聡  東京経済大学, コミュニケーション学部, 助教授 (30327176)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード社会心理学 / 社会的現象 / 乳がん / 就職活動 / 対人コミュニケーション / インターネット / 情報行動 / コミュニケーション行動 / 乳ガン / 対人情報 / メディア依存 / インタビュー / ニュース
研究概要

多様なメディアが共存する社会(多メディア社会)では人々の生活に占めるメディア利用の比重も増す可能性が高い。なかでもインターネット利用の社会的拡大は、それに対する依存度を高めている。
情報への依存度はメディア利用を促し、意思決定の重要度と関連する。本研究では、意思決定場面として、切迫度の高い状況と低い状況を取り上げ、それぞれにおけるメディア依存と、それを通じて形成される社会的現実との関連を検討した。切迫度の高い状況として「がん治療」が、低い状況として大学生の「就職活動」が扱われた。
4名の乳がん患者へのインタビュー結果から、乳がんの意味づけ(社会的現実)は「他者」との接触に依存していることが明らかになった。「他者」とは、他の乳がん患者、家族、医療関係者、マスメディアで報じられる患者、ネット上の体験談作者である。他の乳がん患者とは直接知り合う以外に、ネット上で知り合うケースも少なくない。がんは医療関係者と患者とでは知識量の格差が大きく、患者も自身の状態を的確に把握しているとは限らず、自身とまったく同一の症例に出会う確率も低く、ネット上の情報(医療情報、掲示板、闘病記)の評価には困難が伴う。ネット上の情報への強依存は悲観的か楽観的かの極端な社会的現実の形成を促す可能性が高い。
就職活動場面については、大学3年生を対象に、11月、翌年2〜3月の2時点で調査を行った。回答者は第1回が738名、第2回が448名である(第2回は第1回調査回答者が対象である)。調査の結果、就職活動の進展が速い学生ほど、(とりわけ就職活動に知り合った学生との)対人コミュニケーションを積極的に図り、ネット上の個別的な情報閲覧(掲示板やプログ)を活用していた。かれらは「就職活動」の社会的現実の形成に成功した学生たちとも言え、ともに非公式情報ながら、オフライン情報とオンライン情報の相互利用が、就職活動の進展に寄与していた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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