配分額 *注記 |
3,240千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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研究概要 |
本研究を構成する3課題の研究実績は以下の通りである。 課題A(教育活動の一環としての精神的不適応予防プログラムの実施,効果の検証)については,1〜2年目の実践および研究の成果を踏まえ,2年目後半に改訂版プログラムを作成した。最終的に3年目に添付資料のようなプログラムを作成し,2大学における授業で実践した。実践の効果について統制群を設けて検討した結果,有意な差が見いだせた。研究成果は論文2本と,学会発表7回などで公表した。 課題B(学生相談室を中心とした予防プログラムの検討と提唱)については,1〜2年目に国内外の文献のレビューを行い,2〜3年目に国内で先駆的なとり組みを行っている大学への聞き取り調査を行った。3年目後半には,これまでの研究成果をまとめ,大学における精神的不適応の予防のあり方について考察しまとめた。研究成果は論文1にて公表した。 課題C(学生の援助希求行動の調査)については,大学ごとで学生相談のあり方が大きく異なることなどから,学生相談所についてのイメージ調査ではなく,抑うつになったときの主な治療法である心理療法と薬物療法を取り上げ比較した。まず,うつ病に対する2つの治療法およびうつ病になっても何もしないことに対し,学生が便益性と危険性をどのように認知しているかを調べた。また,どのような情報や条件が,うつ病になったときの心理療法家や精神科医への受診確率を高めるかを調べるため,コンジョイント分析を用いて,仮想場面における受診行動について調べた。研究成果は論文2本と,学会発表2回などで公表した。
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