研究課題/領域番号 |
17530486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
柿沼 美紀 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (00328882)
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研究分担者 |
上村 佳世子 文京学院大学, 人間学部, 教授 (70213395)
畠山 仁 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 助教 (30350177)
土田 あさみ 東京農業大学, 農学部, 講師 (60439891)
浜野 佐代子 (濱野 佐代子) ヤマザキ動物看護短期大学, 動物看護学科, 講師 (90413137)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,410千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | チンパンジー / 母子関係 / 社会性の発達 / 道具使用 / 動物園 / 子育て困難 / 飼育下 / 利き手 / 早期離乳 / 社会的隔離 / 母子相互作用 / 世代間伝達 / 探索活動 / 養育態度 / 乳児 |
研究概要 |
本研究の目的は、多摩動物公園のチンパンジーの観察データをもとに、母親の養育態度と子どもの発達について検討することである。飼育下の動物の行動は当然野生とは異なるが、個体に関する情報が豊富で、定期的に間近で観察が可能なため、野生データ及び実験室データを補完するものとして有用である。ここでは、7組の母子の観察データを基に子どもの社会性及び道具使用の発達と母親の養育態度、その延長として、子ども世代の養育態度について検討した。データの収集は多摩動物公園のチンパンジーを対象に行った。また個体の情報に関してはGAINのデータベースを利用した。 初年度である平成17年度は、平成12年より構築してきたビデオデータ及び新たな観察データをもとに、チンパンジーの母親の養育態度と幼児の探索活動の発達に焦点をあてた。18年度は、子どもの初期の探索活動と道具使用の獲得について観察結果をまとめた。また、メスが群れを移動する野生では観察が困難な養育態度の世代間伝達の検討を行った。19年度は道具使用と利き手の関係についての検討と、GAINのデータをもとに日本で飼育されているチンパンジーの出産、子育て困難について分析し、多摩動物公園の事例研究とあわせて子育て困難の要因の検討を行った。チンパンジーの行動の基礎となる社会性、道具使用、養育態度の獲得において母子相互作用が重要な部分を占めていることが示唆された。
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