研究課題/領域番号 |
17530506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
内田 利広 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20263999)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,940千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 臨床心理学 / 愛着 / 内的作業モデル(IWM) / 世代間伝達 / 母子関係 / 子育て支援 / TAT |
研究概要 |
目的 内的作業モデルの児童期から青年期における変容過程を明らかにすることを目的とする。特に、今回は、その変容に影響を及ぼす要因として家族以外の「重要な他者」との出会いに注目し、重要な他者のイメージやその影響の視点から変容の過程を細討する。 方法 大学生男女112名(男性47名、女性63名)に調査を実施した。 質問紙としては、児童期のIWMを捉えるものとして幼少期IWM尺度、青年期については、中尾・加藤(2005)の青年期IWM尺度、また重要な他者については、(1)重要な人物の属性(2)重要な他者のイメージ(3)重要な他者からの影響、について質問した。 結果 まず、幼児期IWM尺度及び重要な他者に関する尺度では、因子分析を行った。 その結果、幼児期IWM尺度では、先行研究と同じように「見捨てられ不安」と「親密性の回避」の2因子が抽出された。重要な他者の特性としては、「当てになる存在」「前向きな存在」「大人的存在」の3因子を抽出し、影響では、「人間不信」「自己受容」「情緒不安定」の3因子を抽出した。 次に、児童期から青年期におけるIWMの変化についてみると、54名の者に何らかの変化が見られた。つまり、安定から不安定あるいは不安定から安定へとIWMの変化が見られ、その時の重要な他者としては、「先生」「友人」「恋人」の割合が高かった。さらに幼児期から青年期への尺度得点の変化で見ると、「前向きな存在」の他者との出会いによって親密性の回避傾向は低くなり、「人間不信」については、見捨てられ不安・親密性の回避ともに増加している人ほど高くなっていることが示唆された。
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