研究課題/領域番号 |
17530541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | (財)労働科学研究所 |
研究代表者 |
鈴木 一弥 (財)労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (90291898)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 交通事故 / 眠気 / 実験系心理学 / 瞬目 / 運転疲労 / 交通安全 |
研究概要 |
1.眠気・疲労による自動車事故を防止するためには、休息や休憩条件の整備、無理のない計画的な走行計画が第一に重要であるが、自身の疲労状態に応じた適切な休憩の取得も重要である。シミュレータによる実験を実施し、深夜運転のドライバーが自身の眠気の進行をどの程度予測できるかに関する検討を実施した。実験の結果、以下の点が示唆された。(1)30分~2時間前の眠気の予測はある程度可能であった。(2)深夜-早朝の眠気の予測には過少評価の傾向があった。(3)仮眠の影響が比較的持続するなどの、より長い時間の予測は難しい。 2.職業ドライバーのヒヤリ・ハット調査で収集された事例と疲労・眠気との関連の分析を試みた。運転者が出庫前に体調や睡眠に関する記入をおこない、ヒヤリハットの事例の記述においても疲労や眠気との関連の有無をきく質問紙を使用した。この手法によって疲労・眠気とヒヤリ・ハットの頻度や事例の内容の分析が可能であることが示された。 3.自動車シミュレーターによる深夜走行実験の生理指標とパフォーマンスによる主観的な眠気評価結果との照合においては十分な結果が得られなかった。生理指標とパフォーマンスの分析に関しては薬物の副作用として生じる眠気を評価する鉄道運転シミュレーターを使用した実験に応用して成果を得た。 4.心理社会的要因や労働時間など種々の要因と職業ドライバーの疲労との関係を考察した。一連の成果に基づき、仕事の場面における眠気の対策をまとめた。
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