研究課題/領域番号 |
17530549
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
對馬 達雄 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (90004118)
|
研究分担者 |
遠藤 孝夫 岩手大学, 教育学部, 教授 (70211779)
池田 全之 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50212775)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,370千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ドイツ戦後教育 / 抵抗運動 / 政治教育 / 歴史教育 / 各州憲法宗教条項 / ジュスターフェン / ヤスパース / フランクフルト学派 / アドルノ / ドイツ州憲法の宗教条項 / 精神科学派教育学 / 認可雑誌 |
研究概要 |
戦後ドイツ教育に通底する歴史的課題を、「ナチスの《過去》にいかに向き合い、それを克服するのか」と捉え、1945年前後の戦後教育再構築の過程を、制度史的・思想史的に検証することを目ざした本研究は、研究期間の3年間に、3度ドイツ連邦共和国に赴き、これまで日本国内に所蔵されていなかった資料を収集しそれを検討した。そしてこの収集と検討は、ドイツにおける戦後教育改革研究の第一人者であるハイネマン教授(ハノーファー大学)による研究に関する助言を取り入れながら行われた。 とりわけ、研究の柱であったナチズム期ドイツにおける抵抗運動思想の戦後への継承については、研究代表者の對馬を中心にライヒヴァイン・アルヒーフに赴き、ライヒヴァインの教え子たちのインタビュー記録等を入手し、実証的かつ具体的な形で抵抗思想の内実を明らかにした。その成果は、對馬達雄『ナチズム・抵抗運動・戦後教育一 「過去の克服」の原風景』(昭和堂、2006年)に結実している。また、ドイツ戦後教育の復興を支えた宗教教育については、遠藤を中心にドイツ連邦共和国において占領期各州憲法に関する原史料を収集し、ラインラント・プファルツ州とヴュルテンベルク・バーデン州についての州憲法宗教条項の解明と検討を行った。そして、戦後復興期の思想動向については池田が中心になり、1935年前後に遡りながら、主にヤスパースとアドルノ、ベンヤミンらフランクフルト学派の思想内容を中心に、占領期を指導した思想状況の一端を明らかにした。 なお、本研究と連動して教育史学会と連携し、平成19年9月23日に国際シンポジウム「占領期教育を問う一日本・韓国・ドイツ」の企画・運営にあたった。
|