研究課題/領域番号 |
17530551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊藤 葉子 千葉大学, 教育学部, 助教授 (30282437)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 保育教育 / 親性準備性 / 教材開発 / 保育体験学習 / 生涯教育 |
研究概要 |
生涯発達の視点から中・高校生の「親性準備性」を育成する教育プログラムの開発のために、すでに学校の教育課程に組み込まれている保育体験学習を基盤として、情報収集や調査を実施し、以下の成果を得た。 1 保育体験学習による生徒の変容と教育的効果の検討 従来の「幼児と遊ぶ」型の保育体験学習に加え、「幼児と一緒に調理をする」保育体験学習の教育的効果について、体験前後の質問紙調査による量的分析だけではなく、半構造的面接法による質的分析もおこなった。その結果、「幼児と遊ぶ調理をする」保育体験学習によって、葛藤のある場面における対子ども社会的自己効力感が高まることが示された。 2 中・高校生を対象としたペアレンティングプログラムの検討 欧米の青年期を対象としたペアレンティングプログラムに関しての情報収集をおこない、その中でも、我が国の保育体験学習に近い形態をとっているDr.HeathのLearning How to Care Curriculum(米国)について、目的・プロセス・活動例を邦訳した。 3 家庭科の保育体験学習における教育的課題の検討 家庭科の保育体験学習に関しての教育的課題を明らかにするために、送り手側の中・高校生の家庭科教諭と受け手側の幼稚園・保育所(園)の保育者へ質問紙調査を実施した。その結果、送り手側と受け手側の双方が人間の生涯発達の視点からの教育的意義を共通理解し、共同体制を構築することが必要であることが示された。 4 保育体験学習ガイドブックの開発 1〜3の知見を基に、ガイドブックを開発した。本文として、保育体験学習の意義、事前指導・事後指導、実施の手続き、資料として、Q&A、実施までの流れ、幼稚園・保育所(園)の先生へのインタビュー、保育施設と生徒たちとの交流から構成されている。
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