研究課題/領域番号 |
17530568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
玉置 哲淳 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50116167)
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研究分担者 |
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70243376)
瀧川 光治 樟蔭東女子短期大学, 生活学科, 准教授 (40340939)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 幼小接続 / 教育課程論 / カリキュラム方針 / 移行 / フィールドワーク / 円滑化 / 行動観察 / 質問紙調査 / 面接調査 / 教育課程タイプ |
研究概要 |
平成16年度から予備的研究を行い、平成17年度に幼少接続のためのアンケート調査(調査対象、大阪・長野・鳥取、公私立幼稚園園長500名)を計画通り実施し、その分析を行った。また、平成18年度は、前年の第1次調査の分析を元にして、保育の観察・インタビュー・資料収集の3つの予備調査を行ったうえで、本調査のフィールドワークを上記3県で計画通り行った。平成19年度は、以上の二つのデータの分析を重ね報告書を作成した。 結果として、より滑らかな幼少接続のため、カリキュラムの類型ごとの課題を個々に検討して接続のあり方を検討することの必要性が浮き彫りになった。すなわち、幼稚園のカリキュラムタイプとしてはP・Q・Rの3つのタイプが見られ、幼少接続のための各タイプ独自の課題が存在している。Pタイプにおいては豊かな保育者のかかわりを通して成長を求め、子どもの興味を広げる工夫が見られ、Qタイプにおいては単なる教え込みをしていることが基本ではなく子どもの主体的な活動と保育者の活動の融合を求めており、Rタイプは遊びを通しての子どもたちの学びを組織している。各タイプに応じた課題と方法があることが示唆され、そのなかで接続のためのユニークな実践の工夫を意識していることが示された。よって、一律に特定の幼少接続の方法があるというよりは、少なくともカリキュラムタイプに応じた接続のあり方が存在することがみえてきた。今後、カリキュラムの型の分類をより精緻化することや、他の地域での検証も行うことが課題である。
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