研究課題/領域番号 |
17530629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
長崎 秀昭 弘前大学, 教育学部, 准教授 (80374809)
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研究分担者 |
大熊 徹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40152087)
成田 雅樹 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (50361217)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,680千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 小学校 / 国語科教育 / 音声言語教育 / 活用意識 / 方言 / 共通語 / 実態調査 / カリキュラム / 内言 / 授業実践 / 東北地方 |
研究概要 |
本研究の新規性は、音声言語指導の分野に「活用意識」という概念を用いたことである。方言と共通語を使い分けるときに働く言語意識は何か。それは、共通語と敬語の使い分けでも共通しているのではないか。さらには、そのメカニズムを解明することで、音声言語教育を活性化することを構想したのが当初のねらいである。 そこで「活用意識」の前提となる言語意識をさまざまな角度から明らかにすることができたことは、本研究の功績の一つである。小学生と大学生の対照調査などかなりのデータを収集し、実態に近づくことができたことも収穫であった。しかしながら、「活用意識」というテーマがいささか広く、その本質まで絞り込むことは難しかった。従って、今回の研究は、言語「活用意識」のメカニズム解明の第一歩と位置づけたい。 調査の結果、利便性を主とした有用感は、児童が言語を活用する大きな要因であることが分かった。しかし、それだけではなく自らの、また共通語などに対する愛着のような情意的な意識も言語使用に影響を与えていることが分かった。また、児童だけではなく、大学生でも内言としての方言の役割の大きさもうかがい知ることができた。さらには、方言、共通語、敬語などさまざまな言語形態を相対化する視点をもつことが円滑な言語使用にとって重要であることも考察された。
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