研究課題/領域番号 |
17530640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
山田 雅彦 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30254444)
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研究分担者 |
林 尚示 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10322124)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,320千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 120千円)
2007年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 学級崩壊 / 学級経営 / ヒドゥンカリキュラム / 授業分析 / 生徒指導・生活指導 / 即興劇(インプロ) / フォーカス / 私語・不規則発言 / 教師の統制行動 / インプロ |
研究概要 |
本研究は、「学級崩壊」に象徴される児童生徒の授業過程からの逸脱を抑止・制止する方法の開発に資することを目的として、授業過程における教師の行動から、教材内容との関連性が低い児童生徒の言動(以下、私的行動)に対処する手法(以下、統制行動)を抽出、考察したものである。 第一の主要な成果として、教師が私的行動を一時的に容認し、時には積極的に参加さえするという統制行動の原理を明らかにした。この種の統制行動は、経験的に有効性が広く知られていながら原理的な考察がなされてこなかったものであり、本研究の指摘は教師が有効な統制行動をこれまで以上に自覚的・積極的にとる可能性を開くものである。 第二の主要な成果として、授業中のコミュニケーションを強く統制して発問-応答-評価型の授業を維持する教師の言動が、児童間の衝突を回避したり、誤答や不規則発言を授業に貢献する正規の発言として処理したりする、生徒指導(生活指導)上の効果を発揮していることを見出した。また、生徒指導(生活指導)について用いられてきた研究手続きによって授業研究から得られた本研究の知見を考察し、このような知見が生徒指導(生活指導)の研究としても妥当なものであることを示した。 なお、当初の研究計画を越えて、以下の2点についても成果を挙げた。まず、児童生徒による意図的・自覚的な反抗的言動に対する統制行動の一種について、それが有効に機能する原理の理論的考察を試みた。また、本研究で明らかにした統制行動の原理をふまえた教師教育の可能性について考察した。
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