研究課題/領域番号 |
17530666
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
因 京子 九州大学, 留学生センター, 准教授 (60217239)
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研究分担者 |
松村 瑞子 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 教授 (80156463)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ストーリーマンガ / 異文化間理解 / 発話の解釈 / 文脈的意味 / 文化的価値観 / 文体的特徴 / 有標・無標 / 上級会話能力 / ストーリー・マンガ / 文脈 / 事象の両義性 / 文体の解釈 / 言語行動の解釈 / 価値観 / サブカルチャーの受容 |
研究概要 |
(1)理論的研究:昨年までの研究で抽出された日本語非母語話者にとって理解が難しい発話及び行動の特徴が学習者によってどう理解されているかを探るために、英語及び中国語による代表的な参考書や教科書の記述を分析した。その結果、英語でも日本語でも、1)丁寧語及び尊敬語による距離化の効果をプラス方向の効果しかないように記述している、2)丁寧度のデフォールト値が場によって影響を受けることを記述していない、3)ジェンダー表現の記述に関して本質論的見解を採用している、などの問題点が明らかになった。さらに、親しい関係にある若い男性話者、及び若い女性話者の会話を採集して分析し、これまでマンガ及びフィクション作品の会話の中で観察してきたストラテジーが現実の会話において使用されていることがわかった。 (2)教師用手引の作成:日本語の非母語話者の教師はもちろん日本語の母語話者の教師であっても、これまでに我々が作成してきたストーリー・マンガに基づく発話解釈・文化理解のための教材を使用する際に、発話や行動の効果・意図をのものは理解できるがその背後にある機序についての理解が不十分であることが判明したため、論文等で発表してきた成果を基に、教師用手引を作成した。 (3)研究成果の公表:研究論文3本を発表したほか、韓国・台湾の学会において、マンガを通じた文化理解、日本語会話理解の方法の実際と可能性について、招待講演を行った。日本国内の民間団体主催の市民講座において講義を行った。さらに、平成17-19年度の間に発表した論文、教材、発表要旨等の主なものをまとめた研究成果報告書を作成し、関連機関に送付した。
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